アカデミック・サロンとは、当研究所の所員よび客員研究員による研究紹介と交流を目的にしています。
第6回目の今回は、歴史文化学科所属の永井先生に「ヴァチカン宮殿の壁画における1492年の教皇就任行列時の凱旋門」についてご紹介いただきました。
2026年の教皇選挙「コンクラーベ」を経て、新たにレオ14世が選出されましたが、教皇選出に際しては古来よりさまざまな関連行事が執り行われてきました。その中でも主要な行事の一つが、サン・ピエトロ大聖堂からローマ司教座のあるサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂へと向かう教皇の行列です。今回のサロンでは、バチカン宮殿に描かれた凱旋門とこの行列の関係性について考察いただきました。
質疑応答では、行列に用いられた装束や動物の色彩が与える視覚的印象についての比較検討や、16世紀末に行列へ参列した天正遣欧少年使節に関する議論、さらには行列を記録した16世紀末以降の版画の芸術性など、多岐にわたるテーマで活発な意見交換が行われました。