書名「第三の波」
アルビン・トフラー[著] ; 鈴木健次 [ほか] 訳
東京 : 日本放送出版協会, 1980.10
朝日/410 B1書庫 000190278
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最近のスマホは音声入力使えるようになっていて、便利ですよね。でも、それは最近になってようやく一般の人が使い始めたばかりです。でも、パソコンもインターネットも登場していない25年も前に、音声入力が主流になってキーボードがいらなくなり、タイピストが失業するって予測した本があります。
アメリカの未来学者であるアルビン・トフラーは、機械修理工兼溶接工からジャーナリストになり、労働問題、ビジネス、経営の専門家を経て1970年に『未来の衝撃(Future Shock)』を、1980年に本書『第三の波(The Third Wave)』を出版します。難しい内容ですが、当時はベストセラーになり、かなりの話題になっていました。 タイトルの「第三の波」とは、第一の波が農業革命、第二の波は産業革命であり、それに続く第三の波は情報革命による脱産業社会がやってくるとの未来予測を指しています。情報化社会で何が変わるのか、どのような未来がやってくるのかを大胆に予測しています。出版当時は「これがパラダイム・シフト(社会全体の劇的な変化)ってやつなのか」と時代の転換点に立っているような気なったのを覚えています。今、あらためて読んでみると奇妙な感慨を受けます。もちろん外れている予測もありますが、多くの当たっている予測があります。それどころか今まさに実現しつつある予測すらあります。「なぜ予測できたのだろう?」出版当時とは、また違った驚きを持ちながら読み返しています。皆さんが大学時代に出会う本も、もしかしたら何十年もたってから読み直す機会があるかもしれません。できれば読み直したくなる本に出会えると良いですね。
(たなきん)
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