2019年8月

【本の紹介】図書館インターシップのおすすめ本を紹介します- 1 – [2019年08月27日(火)]

図書館インターシップのおすすめの本を紹介します。
◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇

『ZOO2』・乙一・集英社文庫

タイトル :『ZOO2』
著者   :乙 一
発行年  :2006年5月
レーベル名:集英社文庫
請求記号 :913.6/0ts-z/2

「ただ一つ欠点があるとすれば母にはペットの猫とサボテンの区別がつかないことである。」(121ページより引用)

皆さんは「ZOO」という作品の名前を聞いたことがあるでしょうか。私の周囲では体感「ZOO? 知ってる知ってる、姉弟が一週間部屋に監禁される話が入ってる短編集だよね」と言われることが多い気がします。その話は赤い表紙の『ZOO1』に収録されている一編「SEVEN ROOMS」になりますが、『ZOO1』の短編は「NINE ROOMS」を含めて映画化されているので、数多くある乙一作品の中でも特に有名なのかもしれません。では皆さんはその続きの二巻、青い表紙の『ZOO2』をご存知でしょうか。
『ZOO2』も『ZOO1』と同じく短編集となっています。収録されている六編どの作品も魅力的ですが、ここでは私のお気に入りの一編「神の言葉」について少し紹介します。

幼少期から「声が美しい」と言われ育った主人公の「僕」。「声」の力で周囲のあらゆる生物に言うことを聞かせることができるにも拘らず、他人をうまく理解できず周囲に媚びへつらい点数稼ぎばかりの人生を過ごしている「僕」は、その力を通じて何を得て何を失い、そして何を望んだのでしょうか。

「通学途中、電車に乗る時、僕の定期券をチェックする人も、隣に座った人も、学校の廊下ですれ違う人も、みんな生き物ではないように見える。」(144ページより引用)

頭のいい母と厳格な父、植木鉢の猫と弟のカズヤに囲まれた主人公の「いつもの苦痛」が、また今日も始まります。
(M.M)

タイトル :『白銀ジャック』
著者   :東野圭吾
発行年  :2010年10月
レーベル名:株式会社実業之日本社
請求記号 :913.6/Hig

『ゲレンデの下に爆弾が埋まっている―「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。今、犯人との命を賭けたレースが始まる。圧倒的疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス!』(裏表紙により引用)

夏は暑くて、冬が恋しく感じられると思ったことは一度あるだろう。推理小説が好きで、気持ちだけは冬の気分でいたいと思った人にはおすすめの本だと私は思う。雪山やゲレンデには思わぬ危険が数々潜んでいる。ほとんどは自然災害が原因だが、稀に人間が引き起こすこともある。東野氏が書くゲレンデの恐ろしさと人間の恐ろしさが交じり合うなかでの展開は目を離せない。
皆さんも今年の夏は、冬の世界に飛び込んで、思いっきり推理を楽しんではいかがだろうか?(N.M)
◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇

図書館インターンシップ -1- [2019年08月20日(火)]

8/5(月)~8/7(水)と8/19(月)~8/20(火)で図書館インターンシップを行い、本日終了します。
今回は4名の学生が参加しました。

インターンシップでは、利用者教育、ブックハンティング、デジタル資料整備/資料保存、展示・広報業務、選書会、図書館経理・総務業務、レファレンスサービス業務を行いました。
8/7(水)にブログ記事作成・公開業務の一環で、インターンシップの感想の記事を準備してもらいましたので、
ご紹介します。
---------------------------------------------
K.K さん
今回のインターンシップでは、貸出・返却業務、ILL業務、デジタル資料整備など、普段なら体験することのない司書の業務を行いました。どの業務も、利用者に資料を提供するために欠かせないことです。ですが、資料を提供するために何をしているのかというのは、あまり表に出てこない部分だと感じます。そのため、見えない部分で司書さんが利用者のためにどのような工夫を凝らしているのか、これらの業務を通して学ぶことができました。
特に印象的だった業務が、ブックハンティングです。ブックハンティングは学生なら誰でも参加できるイベントですが、今回は司書となったつもりで参加をしました。普段、本を買うときは「自分が読みたいから」という理由で本を購入します。ですが、司書の立場になると「自分のために本を買う」のではなく、「本を長期保存する」「利用者にとって有益である」などの観点を意識する必要があります。この意識から、本は情報資源であり、その資源は利用者のためにあるという感覚が身についたと感じました。

M.M さん
今回のインターンシップでは(まだ三日目ですが)、初日に2F事務室を通って地下書庫1F2Fを含めた図書館全体を見て回り、各場所の説明を受けました。その上でILL、NACSIS-CAの仕組みを学び、「各大学図書館との連携でこの膨大な蔵書データは管理されているのだな」と学びました。
他にも図書館のHPを見直し、特に「資料の探し方:図書」のページにおいて何が足りないか、どう説明を足したら図書館を利用しやすいだろうか、などをインターンシップ生同士で意見交換をしました。「いかに人に親切に説明できるか」の視点で物事を見ることができ、有意義な時間を過ごせたと思います。
各々が一冊ずつ無作為に選んだ蔵書内の雑誌や、外部から依頼された複写の書籍を地下書庫から探し出す作業は大変でしたが、今まで中々地下書庫に降りることもなかったために新鮮でした。今後も開架図書だけでなく、積極的に地下の閉架図書も利用したいと思います。

M.S さん
図書館過程の授業で学習する中で図書館での業務内容を理解していたつもりでしたが、実際行われている業務を体験すると全然違っていました。だからこそ初めて知ることがたくさん多かったです。書架の整理や本の請求ラベル貼りの業務などの仕事を体験して、図書館での仕事だけでなく、図書館自体についてもより深く知るきっかけになりました。中でも一番驚いたことは、展示などに使われる貴重資料の取り扱いやデジタル化の作業についてです。貴重資料として所蔵される物が、絵画など博物館にあるような本以外にもあったことはまったく知らなかったです。普段私が図書館で目にしている図書館員さんの仕事や講義で学ぶ図書館の仕事はほんの一部だったことがよく分かりました。また図書館の業務が学芸員の要素も含むと今回のインターンシップで知ったことは、将来の就きたい仕事を考える上で大変参考になりました。
また今回初めて参加したブックハンティングでは、欲しい本を探しながらも新しい本に出合えるということ、懇親会で参加者の選んだ本を聞く楽しさや神保町の古書店街の豊富さなどを見ることができて、とても内容の濃い経験になりました。

N.M さん
高校時代に区立図書館のインターンシップを行った経験があったので、昭和女子大学図書館も似たような感じだと思っていた。また公共図書館と大学図書館の違いをこの目で見たかったのもあり、このインターンシップに応募した。いざ行ってみると、大学図書館の仕事内容は、公共図書館の仕事内容とは全然違っていて、とても戸惑ってしまった。公共図書館は、貸出・返却を中心に仕事をしていた印象である。そして他の図書館と連携もしていた印象もあった。昭和女子大学図書館では、地下書庫があり、和装本や原本などを厳粛に管理していた。
利用者教育では、地下書庫の使い方について改めて確認し、地下書庫には沢山の貴重な資料があり、大事に扱わないと本はすぐに劣化してしまうということをこの目で見て感じた。
また、ブックハンティングのイベントでは、八木書店の方の話をお伺いする機会があった。本の街である神保町の歴史を沢山知ることが出来て、神保町に対する見方も変わったと私は思う。また図書館について改善案などを他のインターンシップの方々と話し合う機会があり、図書館について熱く議論できたのはとてもよかったと思う。
この調子でインターンシップ後半を乗り切っていきたい。
---------------------------------------------

ブログ記事作成

資料保存業務

ブックハンティング業務

利用者教育

ブックハンティングへ行ってきました [2019年08月08日(木)]

2019年8月6日(火)に三省堂書店神保町本店へブックハンディングに行ってきました。
参加学生5名で、1人2万円分の本を選んできました。
選書後は、古書店の八木書店を見学し、取締役社長八木様から古書店のバックグラウンドについてなど様々な貴重なお話を伺いました。また、吉田昌志図書館長を囲んで、懇談会も行いました。
参加者優先貸出の後、10月には図書館の学生選書ツアーコーナーにも今回選書した図書が並びます。
楽しみに待っていてください。

❇吉田昌志図書館長が「至福の場所ー三省堂アネックスの思い出」と題して
 日本語日本文学科の8月21日のブログに掲載をしています。
 ぜひ、読んでみてください。
 <ブログ>https://content.swu.ac.jp/nichibun-blog/

【本の紹介】大学生アルバイトのおすすめ本を紹介します- 5 – [2019年08月05日(月)]

大学生アルバイトのおすすめの本 第5弾を紹介します。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

タイトル:『月光の誘惑』
著者  :赤川 次郎
発行年 :2016年8月
発行  :新潮文庫
請求記号:080/Shi/あ13-45

自殺をするため、高校生の浅倉美紀は灯台に向かったが、自分に赤ん坊を預けた若い女性が先に崖の向こうへと消えてしまった…。「15年後、美紀は成長した涼子と母娘として暮らしていた。」(裏表紙から引用)しかし、涼子が修学旅行から帰ってくる際に起きたバス事故をきっかけに、不穏な出来事が続く。教師の不倫発覚、「美紀の父の病、母の隠し事、妹の悲恋、そして涼子のピアノの発表会でついに―――――。」(裏表紙から引用)

赤川次郎さんが書かれた本はどれもどろどろした人間関係や悲惨な出来事が続きますが、そんな状況にもめげずに明るく生きようとする少女たちが登場するおかげで読むことにそこまで抵抗を感じさせません。『月光の誘惑』もそのうちの一冊です。

三毛猫ホームズの推理シリーズや杉原爽香シリーズで有名な赤川次郎さんの作品。
赤川次郎さんの本を読んだことがないという方は、これを機に読んでみるのはいかがでしょうか。
(MK)


タイトル :『新釈 走れメロス』
著者   :森見登美彦
レーベル名:角川文庫
発行年  :2015.8.25
請求記号 :913.6/Mor

京都が好きで、近代文学が好きな諸君にぜひ読んで欲しい1冊である。

『芽野史郎は激怒した――大学内の暴君に反抗し、世にも破廉恥な桃色ブリーフの刑に瀕した芽野は、全力で京都を疾走していた。そう、人質となってくれた無二の親友を見捨てるために!(「走れメロス」)。 『近代文学の傑作5篇が、森見登美彦によって現代京都に華麗なる転生をとげる!こじらせすぎた青年達の、阿保らしくも気高い生き様をとくと見よ!』 (裏表紙より引用)

誰もが知る近代文学の名作を、森見登美彦氏が現代に置き換えた短篇集。

5篇ある中で私のおすすめは勿論、タイトルにもなっている、『走れメロス』である。
作中での登場人物達の滑稽さと愉快さに、思わず笑ってしまう。
この本を手に取ったら是非、『走れメロス』だけでも良いので読んでみてほしい。

この短篇集を読んだ後には、近代文学をもう一度読みたくなる。

この本が、近代文学は苦手。と考える諸君の近代文学を読むきっかけを作るかもしれない…
(J.A)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆