大学生アルバイトのおすすめの本 第5弾を紹介します。
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タイトル:『月光の誘惑』
著者 :赤川 次郎
発行年 :2016年8月
発行 :新潮文庫
請求記号:080/Shi/あ13-45
自殺をするため、高校生の浅倉美紀は灯台に向かったが、自分に赤ん坊を預けた若い女性が先に崖の向こうへと消えてしまった…。「15年後、美紀は成長した涼子と母娘として暮らしていた。」(裏表紙から引用)しかし、涼子が修学旅行から帰ってくる際に起きたバス事故をきっかけに、不穏な出来事が続く。教師の不倫発覚、「美紀の父の病、母の隠し事、妹の悲恋、そして涼子のピアノの発表会でついに―――――。」(裏表紙から引用)
赤川次郎さんが書かれた本はどれもどろどろした人間関係や悲惨な出来事が続きますが、そんな状況にもめげずに明るく生きようとする少女たちが登場するおかげで読むことにそこまで抵抗を感じさせません。『月光の誘惑』もそのうちの一冊です。
三毛猫ホームズの推理シリーズや杉原爽香シリーズで有名な赤川次郎さんの作品。
赤川次郎さんの本を読んだことがないという方は、これを機に読んでみるのはいかがでしょうか。
(MK)
タイトル :『新釈 走れメロス』
著者 :森見登美彦
レーベル名:角川文庫
発行年 :2015.8.25
請求記号 :913.6/Mor
京都が好きで、近代文学が好きな諸君にぜひ読んで欲しい1冊である。
『芽野史郎は激怒した――大学内の暴君に反抗し、世にも破廉恥な桃色ブリーフの刑に瀕した芽野は、全力で京都を疾走していた。そう、人質となってくれた無二の親友を見捨てるために!(「走れメロス」)。 『近代文学の傑作5篇が、森見登美彦によって現代京都に華麗なる転生をとげる!こじらせすぎた青年達の、阿保らしくも気高い生き様をとくと見よ!』 (裏表紙より引用)
誰もが知る近代文学の名作を、森見登美彦氏が現代に置き換えた短篇集。
5篇ある中で私のおすすめは勿論、タイトルにもなっている、『走れメロス』である。
作中での登場人物達の滑稽さと愉快さに、思わず笑ってしまう。
この本を手に取ったら是非、『走れメロス』だけでも良いので読んでみてほしい。
この短篇集を読んだ後には、近代文学をもう一度読みたくなる。
この本が、近代文学は苦手。と考える諸君の近代文学を読むきっかけを作るかもしれない…
(J.A)
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