秋の特別展「江戸の名門料亭八百善―その食と文化ー」開催中!

光葉博物館では、秋の特別展「江戸の名門料亭八百善―その食と文化ー」を開催しています。
享保年間に浅草山谷に開業した「八百善」は、江戸の食文化を代表する存在として、時代劇や歌舞伎、それに落語などに頻繁に登場します。本展では、八百善の歴史を食文化、建築、人的交流という視点から紹介しています。

展覧会の見どころ
●八百善を描いた浮世絵を展示
浅草の北側の山谷堀に店を構えた八百善は、江戸を代表する料亭というばかりではなく、文人墨客の交友の場として知られ、江戸名所として浮世絵の題材になっていました。今回は貴重な浮世絵作品を集め、江戸庶民の憧れであった八百善の姿を紹介しています。

●八百善の建築を紹介
江戸の料亭建築を代表する存在であった山谷の八百善は、関東大震災によって焼失してしまいました。今回は江戸時代のペーパークラフトと言うべき歌川国長「八百善組立絵」を実物大で忠実に組み立てたものを展示しています。稀少な写真資料と併せて、江戸の名建築の全容にせまります。

●八百善の歴史を紹介
八百善を特徴づけるのが人的交流です。八百善を大きく成長させた4代善四郎は、大田南畝(蜀山人)、亀田鵬斎といった江戸を代表する文人と交流を持っていました。さらに江戸琳派を大成させた酒井抱一との交流も深く、近世絵画史を語る上でも八百善は欠かせません。今回は歴代当主の肖像画や、関係する書画類から、こうした八百善の文化的な特徴を紹介しています。

◇ご来館の際は
・本学正門守衛室で、博物館のご見学とお伝えいただき、
「見学証」をお受け取り後、検温をして、ご入構ください。
・発熱、体調不良の方は入構をご遠慮願います
・必ずマスク着用、手指消毒、距離をとっての見学など、感染防止にご協力願います。

◇新型コロナウイルス感染拡大状況により日程を変更する可能性がございますので、
ご来館前に当ホームページで最新の情報をご確認ください。

 

秋の特別展「江戸の名門料亭八百善 ―その食と文化―」
会 期   2022年10月25日(火)~11月26日(土)
開館時間 10:00~17:00
休館日  日曜日、祝日(ただし11月13日は開館)
会 場  昭和女子大学光葉博物館(東京都世田谷区太子堂1-7-57)
入館料   無料
主 催   昭和女子大学光葉博物館
協 力  割烹家八百善
後 援  公益財団法人 味の素食の文化センター

展示の様子