「新春収蔵資料展」展示品紹介1 篆刻遊印

新春収蔵資料展では、当館の収蔵資料の中から日本各地のこけし・土人形・張り子、浮世絵、篆刻遊印、中国の硯などを展示しています。

当館収蔵の篆刻遊印は、2015年に本学名誉教授深沢秋男先生にご寄贈いただいたもので、篆刻家・冨樫省艸氏により彫られた遊印の数々です。関連資料を含め約250点収蔵しています。

篆刻とは、石や木などに文字を刻み、印を彫ることで、篆書体を多く使ったことから“篆刻”と呼ばれました。今では、篆書のみでなく、隷・楷・行・草・かなの各書体を用いていても篆刻と呼ばれます。彫り方により、印影の文字が白くなる陰刻(白文)と文字が朱色になる陽刻(朱文)があります。 遊印とは、姓名や雅号ではなく、おめでたい言葉や愛用の詩句、故事成語などを彫った印のことです。

今回の篆刻遊印のコーナーは、歴史文化学科4年の館務実習学生が「遊印と文士の精神世界」というテーマで企画しました。
印は、同じ文言でも、陰刻と陽刻の違いや字体により雰囲気が異なり、デザインや形そのものを楽しむこともできますので、お気軽にお立ち寄りいただき、お楽しみください!

「新春収蔵資料展」
2018年1月9日(火)~2月6日(火) 9:00~17:00
休館日:土曜日・日曜日
会場:昭和女子大学7号館1階 光葉博物館