<日文便り>
みなさん、こんにちは!
日文キャラクターさくらです。
今年の授業も無事終わり、大学は冬休みに入ります。
一年間ブログをご覧くださり、どうもありがとうございました。
2016年も、日文生の活動の様子、先生方の研究室便りなどなど随時アップしてまいりますので、
是非チェックしてくださいね!
それでは、よいお年をお過ごしください♪
(Sakura)
<キャンパス便り>
「 Intermediate Japanese 」 を受講している留学生の「お楽しみ会」が開催されました。
オープニングは、留学生全員のダンスです。
何を踊っているかわかりますか?
「♪恋するフォーチュンクッキー」です。
歌を口ずさみながら、とても上手に踊っていました。
次は、2組に分かれての劇。
「あるある王子と満足姫」いう劇と、日本や外国の文化を紹介する劇は、どちらもよく考えられていて、演技力にも驚きました。
衣装もよくお似合いです。
その後は、ゲームタイム。
山手線ゲーム(のようなもの)、だるまさんがころんだ!で盛り上がりました。
最後に留学生と日本人学生との交流。
日本語で上手に話す留学生を見て、日本人学生も刺激を受けたことでしょう。
(KD)
<研究室便り>
今年の3年のゼミ生は9名。中世の女流日記『とはずがたり』の作品を、ゼミ形式で読み進めています。
前半の宮廷生活編が先週で終わり、今週から諸国修行編の巻四に入りました。御所追放後、出家した後深草院二条は冒頭から尼姿で登場し、いよいよ都を出て東国へと、涙とともに出立する場面です。旅の途次に宿泊した鏡の宿の遊女、赤坂の宿の遊女の哀れな姿も印象的に描かれています。
発表者は担当箇所を丹念に調べ、問題点については調査結果をもとに自分なりの考察を整理して発表しますが、発表者以外の人も、毎回質問や自分の解釈、気づいた点などを、積極的に発言するスタイルができており、なかなか面白い発想の解釈や異なった視点による考えなどが示され、解釈や考察が深まっていくことも少なくありません。アドバイザーとしては、ゼミ生一人一人の力が発揮されることで、学びの質が高まっていくことを期待しています。
3年もあと数ヶ月という時期になりましたが、卒業論文のテーマや作品はほぼ決まりつつあるようで、平家物語、義経記、女流日記文学、風雅和歌集、お伽草子など多彩です。
少人数のゼミの授業をとおして、学生個々の潜在的な力を引き出せるよう、今後とも努めていきたいと思います。
(ks)
<授業風景>
日本語日本文学科のみなさん、
外国に行ったとき、自信を持って日本文化を伝えられますか?
「Examining Japanese culture, old and new」は日本の文化を学びながら、英語も学べる授業です。
この「Examining Japanese Culture, Old and New」は日本語日本文学科の専門科目です。今年度から新設されました。担当は重松優先生で、授業は全て英語で行われます。
12月8日には、外部講師として落語家の立川志の春氏をお招きし、重松先生との英語による対談、レクチャー、その後は落語の実演(英語による落語「ZOO」と日本語による「初天神」)がありました。
講師の立川志の春氏はアメリカの大学で学んだあと、商社にお勤めになり、その後落語家になったという異色のご経歴をお持ちです。
異文化に接すると母国を意識する、ということはよく言われますが、立川氏もアメリカ人から日本について質問を受け、日本のことを知らない自分に愕然としたそうです。
帰国後は日本企業に就職し、余暇に日本文化について学び始めた立川氏は、26歳の時に落語と出会い、大きな衝撃を受け、入門を決意したそうです。
英語で落語を演じることについては、現代落語や新作落語よりも古典落語の方が翻訳しやすいそうです。外国人は日本の歴史や文化、日本らしさ、を落語の中に見出すからです。現代の流行り言葉やギャグを落語に盛り込む方が難しいとのことでした。
最後の質疑応答の時間では、学生からは控えめながらも「英語落語を海外で行った場合、その国の人々の反応はどうか」など鋭い質問がなされました。
この科目について興味を持ったみなさん、来年度、ぜひ受講してくださいね。
(KW)