<授業風景>
日本語日本文学科のみなさん、
外国に行ったとき、自信を持って日本文化を伝えられますか?
「Examining Japanese culture, old and new」は日本の文化を学びながら、英語も学べる授業です。
この「Examining Japanese Culture, Old and New」は日本語日本文学科の専門科目です。今年度から新設されました。担当は重松優先生で、授業は全て英語で行われます。
12月8日には、外部講師として落語家の立川志の春氏をお招きし、重松先生との英語による対談、レクチャー、その後は落語の実演(英語による落語「ZOO」と日本語による「初天神」)がありました。
講師の立川志の春氏はアメリカの大学で学んだあと、商社にお勤めになり、その後落語家になったという異色のご経歴をお持ちです。
異文化に接すると母国を意識する、ということはよく言われますが、立川氏もアメリカ人から日本について質問を受け、日本のことを知らない自分に愕然としたそうです。
帰国後は日本企業に就職し、余暇に日本文化について学び始めた立川氏は、26歳の時に落語と出会い、大きな衝撃を受け、入門を決意したそうです。
英語で落語を演じることについては、現代落語や新作落語よりも古典落語の方が翻訳しやすいそうです。外国人は日本の歴史や文化、日本らしさ、を落語の中に見出すからです。現代の流行り言葉やギャグを落語に盛り込む方が難しいとのことでした。
最後の質疑応答の時間では、学生からは控えめながらも「英語落語を海外で行った場合、その国の人々の反応はどうか」など鋭い質問がなされました。
この科目について興味を持ったみなさん、来年度、ぜひ受講してくださいね。
(KW)