研究室だより [2016年05月06日(金)]

<研究室便り>

近時、研究活動を活発化させています。

Ⅰ《知の遺産》―出版―
考えるシリーズⅡ《知の挑発》③『平安後期 頼通文化世界を考える―成熟の行方』の原稿「物語の事実性・事実の物語性―道雅・定頼恋愛綺譚―」を2ヶ月遅れで武蔵野書院に入れることができ、本年の7月には発刊予定となりました。考えるシリーズⅡはこれをもって終了となります。ご協力いただけた先生方には深謝いたします。
その代わりに《知の遺産》シリーズを開始し、既に曽根誠一・上原作和両氏との共編『竹取物語の新世界』(武蔵野書院、2015年10月)、妹尾好信・渡邉泰宏両氏との共編『伊勢物語の新世界』(武蔵野書院、2016年3月)を刊行し、いよいよ福家俊幸・和田律子両氏との共編による『更級日記の新世界』を本年の10月に、三角洋一・横溝博両氏との共編による『堤中納言物語の新世界』を来年の3月に発行できるように準備を整えています。何しろ編者がそれぞれ二本の論文を書き下ろすという過酷なプランにしたため、論文執筆は他を絶する事態になっています。
またその間には本学の日本文学紀要となる『学苑』の1月号には「道綱の子女たち―『紫式部日記』裏面史―」を書く予定になっていますし、それらを収めた最後の単著となる『源氏物語の記憶―史実との交差』の出版も計画しています。

Ⅱ《知の発信》―講演―
全てオリジナルな発想と独自な研究成果によって組み立てられたユニークな内容です。
(1)宇治十帖の成立事情―紫式部の苦悩―
(2)上東門院彰子の人間性―中関白家の人たちとの関わり―
(3)謎解き『三十六歌仙絵巻』―歌仙絵の変遷―
(4)謎解き『源氏物語絵巻』―扇は何を意味するのか―

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(久下裕利)