<受験生のみなさんへ>
夏休みの計画の中に、オープンキャンパス訪問を入れている人も多いかと思います。志望している、あるいは受験を検討している大学を訪れ、キャンパスの雰囲気を実際に味うことで、入学への意欲をさらに高め、勉強への大きな励ましとなります。またオープンキャンパスでの企画に参加することで、漠然としている自分の将来イメージへの道筋が確認できるかもしれません。大学のいろいろな姿を実地に確認できるオープンキャンパスへの参加を強くお勧めする次第です(ちなみに昭和女子大のオープンキャンパス日程は、7月23日(日)、8月19日(土)、8月20日(日)となっています)。
さてオープンキャンパスではいろいろな企画が催され、どの企画もお勧めですが、ぜひ確認して頂きたいのが、大学と高校の違いです。例えばオープンキャンパスの定番、体験授業からも両者の違いが実感できるかもしれません。体験授業は、大学の各学科がそれぞれの特色を伝える場として企画されていますから、各学科の学修を知る絶好の企画となっています。しかし体験授業の受講をお勧めする理由は、これだけではありません。授業の形や進行の具合等、体験授業を通して大学と高校の授業の違いを見ることもできます。
高校と大学の授業の違いは何でしょうか。高校では50分授業なのに対し、大学ではほとんどの授業が90分でなされるように、まず授業時間が違います。ただしこうした形態的な違いではなく、両者には受講のありかた自体に大きな違いがあります。学校が時間割を決め、クラス全員がほぼ同一の教室で授業を受ける高校のスタイルに対し、大学では自分の履修計画に従って、時間割を作成し授業を受けます。時間割を決めるのは、自分の学びたいことや関心であり、大学での学びは、自ら学んでいく姿勢から生み出されます。自らの意志や判断によって学びを広げていくアクティブ・ラーナーであることが求められるのです。
大学の授業でも、受講生がアクティブ・ラーナーとして活動する場面が増えてきました。授業中にディスカッションやプレゼンを行う参加型授業も多く開講され、講義形式が主流であった大学の授業の姿も変わりつつあります。このような傾向の一端がオープンキャンパスでの体験授業やその他の企画からもうかがえるかもしれません。例えばオープンキャンパスの運営をサポートしている先輩学生の対話力にも注目してみて下さい。
体験授業の受講や、アクティブ・ラーナーとして活躍する先輩の姿が、これからの受験勉強の刺激になれば嬉しく思います。
(Y.I)