3月24日(土)に、名古屋大学で開催された第50回日本語教育方法研究会で、日文プロジェクト(日本文化発信プロジェクト)の成果をポスター発表してまいりました。
プロジェクトメンバー9名のうち、日文の1年生(現2年生)IさんとOさんも、発表および質疑応答に参加しました。
日本文化発信プロジェクトは、2016年度にスタートした日文のプロジェクト科目の1つです。本プロジェクトは「中世文学(狂言)×日本語教育」の協働プロジェクトで、狂言の魅力を広く知ってもらうための成果物を作成しています。
2016年度は、日本人の若者を対象とした狂言ハンドブックを、2017年度は、留学生を対象とした狂言ハンドブックを作成しました。作成後、数名の留学生を対象にハンドブックの有用性についてインタビューを行ったところ、狂言の登場人物と狂言の言葉について特に詳しく知りたいという意見が聞かれました。中でも後者の「狂言の言葉を知りたい」という結果は、作成者側からすると意外な結果でした。日本語母語話者は「留学生にとって、古語は難しいよね。だから、狂言の基礎知識とか、ストーリーの流れとか、そのあたりを詳しく説明すればいいよね!」と考えがちですが、留学生は意外にも「言葉も詳しく知りたい」と感じたようなのです。今回のポスター発表では、その調査結果を中心に発表して参りました。
私たちのブースにお越しくださった国内外の日本語教師の方、大学院に在籍する留学生等との質疑応答を通して、新たな気づきを得たり、重要な点を再確認することができ、改めて外部に発信することの大切さを感じました。
さて、では「狂言の言葉を知りたい」というニーズにどのように答えるか。今年度は、この新たな課題に挑みます。
日文プロジェクトでは、新メンバーを募集中です。伝統芸能に興味がある方、留学生との交流に興味がある方、外部への発信を通してプレゼン力を磨きたい方…ぜひ私たちと一緒に「あったらいいな」を作り出しましょう!
4月9日(月)13:00-13:30に1号館3S05教室で、今年度開講するプロジェクト科目全体の説明会を開催します。今年度開講するプロジェクトは3つ、本プロジェクトと「古典学習教材作成プロジェクト」、「児童文学プロジェクト」です。興味がある方はぜひ説明会にご参加ください。プロジェクト担当一同、心よりお待ちしています!!
(UE)