海外実習報告

〈研究室便り〉
休暇を利用して、日本語教育の学生が海外協定大学で実習を行いました。
インドネシアとベトナムに各4名ずつ、引率をつけない学生だけの派遣でしたが、チームワークを
発揮して、充実した研修となりました。
ガジャ・マダ大学へは、国際交流基金の「大学連携日本語パートナーズ」として派遣されました。
受入校の先生方、関係者の皆様、大変お世話になりました。(NS)

【インドネシア・ガジャマダ大学】
私達は、国際交流基金の支援の元、インドネシア ガジャ・マダ大学で2週間の日本語教育
実習に参加しました。私達は、1年生の授業を主に担当することになり、文法・会話・漢字を教え、日本事情の紹介をしました。
まだまだ未熟な授業であるものの、学生のみなさんが集中して積極的に発言してくれたので、
安心して授業をすることができました。
また、2年生とは、それぞれのグループで「誘い」の表現を使ったドラマの撮影をしました。
シナリオや構成、編集は全て学生達が行い、私達は学生の指示の元、ビデオ撮影に
挑みました。試行錯誤の結果できあがったビデオを最後にみんなで見た時、仕切りのない関係が構築されたことをとても実感しました。
日本語教育の実習が目的ではありましたが、学生との交流の中で大切な関係を築きあげる
ことができたのが一番嬉しかったです。今回、日本語教育の実習プログラムに参加してみて、
不安や心配なことがたくさんありましたが、現地の先生の手厚いサポートや学生の温かい
対応のおかげで充実した2週間を送ることができました。今後の大学生活での取り組みの中で
日本語教育の勉学に一層精進して参ります。
本当に現地の先生や学生のみなさんには感謝でいっぱいです。ありがとうございました。
また、日本語教育の実習プログラムへの参加を支援していただきました国際交流基金に深謝
申し上げます。

(日文3年R.N)

【ベトナム・ハノイ国家大学人文社会科学大学】
9月9日から9月23日まで、2年生2名、3年生2名、計4名がベトナムのハノイ国家大学人文社会科学
大学で日本語教育実習を行いました。
同大学の日本学科の2年生と3年生、日本語初級者から中上級レベルの学習者の授業を担当しました。
実習では、1週間目に日本語の授業の見学を中心にグループワークに参加し、ネイティブスピーカー
として会話やエッセイの添削を行いました。2週間目は私たちが授業の時間を受け持ち、
本格的な教壇指導を行いました。文法の説明やゲームから始まり、発展的な会話練習などに
取り組みました。
はじめは戸惑うこともありましたが、先生方や学生のみなさんの親切なサポートのおかげで、無事2週間の実習を終えることができました。
また日本語教育の現場で多くのことを学んだだけでなく、ベトナムの文化、そして人の優しさに
触れることで、勉強とはまた異なる経験を得る良い機会となりました。短い期間でしたが、実習に
参加した各々が学んだことを糧にして、後の学習に役立てたいと思います。
実習にあたり、支えてくれたすべての方に感謝申し上げます。ありがとうございました。

(日文3年H.S)