児童文学プロジェクト9/27 開催特別講座+秋桜祭準備 [2018年10月31日(水)]

<授業風景>

「児童文学プロジェクト」は、今年度から始まった新規の学科プロジェクトです。
家庭や教育現場で活用してもらえる児童書ブックリストの作成」を目標として、
活動しています。

プロジェクトメンバーはぜんぶで15名。この15名が2グループに分かれ、
秋桜祭での発表・配布をめざして、
①「これぞ決定版」という名作絵本リスト
②子どもの「食べる・眠る・あそぶ」に関わる「お悩み解決」絵本リスト
という2つのブックリストを現在、鋭意作成中です。

リスト作成のために、関東圏の図書館が公表しているブックリストや、
絵本を紹介した出版物を集め、タイトルの重なり数を集計したり、児童書を扱う書店に行って
入手可能であるかを確認したりしながら、じっさいの絵本を手にとり、読み、選別しました。

単なるリストではなく、本の紹介文の執筆もおこない、冊子化をします。
秋桜祭でぜひ、この成果を、たくさんの方々にご覧いただきたいと願っています。

4月以降、これまで5限や昼休みなどを中心に、コンスタントに活動してきていますが、
9月27日には、本学名誉教授の西本鶏介先生を講師にお招きして、「特別講座」を開講して
いただきました。

西本先生は、長らく本学学部および大学院で児童文学を講じておられただけでなく、
『まよなかのたんじょうかい』『おじいちゃんのごくらくごくらく』
(共に青少年読書感想文コンクール課題図書)などで知られる児童文学作家でもあります。

「簡単ななことばでも、物語が短くても、人を感動させることができる。それは児童文学を読めば
わかる」と、先生は述べられました。「真に優れた児童文学は、子どもだけでなく大人の心も
動かすものだ」と、先生はいつもおっしゃいます。

多くの優れた児童文学があり、それらをいろいろに読むことで目も肥えてくるから、
まずは作品を手にとってみなさい、という享受者側の姿勢についてお話しになったあと、逆に
もし自分が物語を書く場合には、物事にどう着眼すべきかという、実作者ならではの視点からも
お話を伺うことができました。

「この作品は読んだことがあるか?」「あなたの心に残っている児童文学はなにか?」と先生から
問われて、ふだんは読書歴に自信があるプロジェクトメンバーたちでしたが、「意外と知らない」
「改まって訊かれると迷う」と気づかされたようです。

また、いくつもの「読み聞かせ」をしていただいた上で、「本をよむときは、上手にやろうとする
必要はない、ふつうでいい」というアドバイスを頂戴しました。今後、作成したブックリストを
ふまえて、私たちも拙いながらぜひ読み聞かせの実践をしていきたい、と考えていたのですが、
先生のことばにホッとした…と言いたいところですが、むしろハッとしました。
読み聞かせは、心の問題だ、と言われたのと同じだからです。

とすれば、私たちがする読み聞かせも、成果の発表の場というよりは、子どもたちと真摯に向きあう
チャンスなのだ、ということになります。
子どもたちに素敵な作品をわたすことができてこそ、私たちのプロジェクト活動は実を結ぶという
べきでしょう。

結実にむけて、これからが私たちの佳境です。

<FK>