2018年12月

黛まどか先生主催の句会 [2018年12月21日(金)]

〈日文便り〉

槍田良枝先生担当の「創作B(俳句・短歌)」では、俳句をまず歴史から学び、俳句の基本を身につけて、句会を開いています。
12月13日(木)3限は、日本語日本文学科客員教授・黛まどか先生主催の句会を開催しました。

授業履修学生のほか、留学生、同窓生、本学科教職員が加わり、18名の参加となりました。
今回の兼題(句会の前にあらかじめ出しておく題)は、「落葉」です。参加者は2句詠み、会に臨みました。

同じ「落葉」を詠んでも、できあがった句は実にさまざま。
句会をとおして、俳句を詠む楽しさはもちろん、自分が選んだ俳句を鑑賞したり他の人の鑑賞を聞いたりする楽しさを実感しました。

黛先生からの講評のなかで、「想像力が掻き立てられるように、余白を残す」ということばが印象的でした。
先生のことばを心に留めながら、今後も日常的に俳句を詠みたいと思います。
黛先生、どうもありがとうございました。

黛先生が選んでくださった特選句と佳作を紹介します。

<特選句>
発着のバスに乱舞の落葉かな

<秀作>
落葉掃く音くつきりと竹箒(たけぼうき)
まぎるるは何の炎色(ほいろ)や落葉焚(おちばたき)
落葉雨身にまとひつつ歩きゆく

<佳作>
落葉舞う参道抜けて父見舞う
君の影涙でにじむ落葉焚(おちばたき)
手を繋ぎ落葉踏む音紡ぎゆく
コーランの調べ欅(けやき)の落葉して
落葉踏む音高らかに通学路
車椅子落葉しぐれにさしだす手
虫食ひの落葉も子らの玩具かな

(IM)

授業風景~文字から入る古典~ [2018年12月18日(火)]

<授業風景>
「文字から入る古典」は、くずし字について学び、
くずし字で古典作品を読み進める授業です。

古典作品を読むとき、まずは活字化された注釈書を利用する
という人が多いと思いますが、その注釈書のもととなった本は現代では
使用されない文字や書体(くずし字)で書かれています。

戦前の文豪の手紙なども、くずし字で書かれている場合があります。

日文の学生にとって、くずし字は必須のアイテムと言えるでしょう。

古典の研究を志す学生は勿論、博物館の展示物を解説に頼らず
読んでみたいという学生、好きな文豪の手紙を読んでみたいという
学生たちがこの授業を受講しています。

今日は『枕草子』を読みました。正しく読めたかな??

高校の教科書などで見かける『枕草子』とは少し本文が違うことに
気づきましたか?

この授業で読んだ『枕草子』は堺本系統の本で、教科書や現代の多くの注釈書で
用いられている本(三巻本系統)とは少し異なる本文や特徴を持っています。

授業では、ただくずし字を読むだけでなく、有名な古典作品の諸本の解説なども
行っています。

授業を通して、古典作品がどのようにして現代まで伝わってきたのか、
その奇跡の道のりに思いを馳せてもらいたいと思っています。

(TG)