〈日文便り〉
槍田良枝先生担当の「創作B(俳句・短歌)」では、俳句をまず歴史から学び、俳句の基本を身につけて、句会を開いています。
12月13日(木)3限は、日本語日本文学科客員教授・黛まどか先生主催の句会を開催しました。
授業履修学生のほか、留学生、同窓生、本学科教職員が加わり、18名の参加となりました。
今回の兼題(句会の前にあらかじめ出しておく題)は、「落葉」です。参加者は2句詠み、会に臨みました。
同じ「落葉」を詠んでも、できあがった句は実にさまざま。
句会をとおして、俳句を詠む楽しさはもちろん、自分が選んだ俳句を鑑賞したり他の人の鑑賞を聞いたりする楽しさを実感しました。
黛先生からの講評のなかで、「想像力が掻き立てられるように、余白を残す」ということばが印象的でした。
先生のことばを心に留めながら、今後も日常的に俳句を詠みたいと思います。
黛先生、どうもありがとうございました。
黛先生が選んでくださった特選句と佳作を紹介します。
<特選句>
発着のバスに乱舞の落葉かな
<秀作>
落葉掃く音くつきりと竹箒(たけぼうき)
まぎるるは何の炎色(ほいろ)や落葉焚(おちばたき)
落葉雨身にまとひつつ歩きゆく
<佳作>
落葉舞う参道抜けて父見舞う
君の影涙でにじむ落葉焚(おちばたき)
手を繋ぎ落葉踏む音紡ぎゆく
コーランの調べ欅(けやき)の落葉して
落葉踏む音高らかに通学路
車椅子落葉しぐれにさしだす手
虫食ひの落葉も子らの玩具かな
(IM)