2019年3月

一人文学館 [2019年03月26日(火)]

〈日文便り〉

先週、春分の日に、一人で日本近代文学館へ行ってきました。(個人的に)
日本近代文学館では、今月30日まで「新世紀の横光利一」と題して、
新感覚派として活躍した横光利一の自筆原稿の数々が展示されていますが
なんとそれだけではありません。
春分の日には、新感覚派映画連盟と衣笠貞之助監督によって製作された
「狂つた一頁」が上映されたのです!
卒業論文で横光を取り上げた私としては、これはぜひとも行かなくてはなりません。
ある先生から案内をいただいた私は、その日のうちに、席を予約して待ちわびていたのでした。

そして当日。うららかな晴天のもと、文学館に向かいました。
まずは展示ブースに足を運ぶと、人の多さに驚きます。
老若男女問わず、皆真剣な表情でパネルや資料を見つめていました。
新資料含めて様々な展示資料がありましたが、私が特に感動したのは、
卒論で取り上げた「家族会議」の自筆原稿です。
この作品は何の前触れもなく「やがて~」と、普通冒頭では使わない副詞からはじまります。
あまりにも唐突で、読み手は不思議な気持ちになるのですが、
活字で見ても、自筆で見てもその妙な感覚は同じでした。

展示を見た後は、お土産として「機械」と「純粋小説論」のクリアファイルをゲットし、
いざ映画の時間です。
この映画は無声映画のため、今回は弁士と楽士のお二人がつきました。
内容は、精神病棟を舞台とし、現実と夢(狂気?)が断続的に繰り返されるため、
理解するのがなかなか困難でしたが、とても興味深いものでした。
映像はもちろん白黒ですが、めくるめく場面転換の連続は、カラーにも勝る何かがありました。
弁士の方によると、世界各国の弁士に「日本の無声映画で何を弁じたいか」と聞くと、
9割の方々が「狂つた一頁」と答えるそうです。
はじめて公開されたのが1926年なので、90年以上経っても
人を惹きつける力がこの映画にはあると思います。

一人カラオケ、一人焼肉、一人ファミレスなど
最近はいろいろなお一人様がありますが、
たまには一人で好きなもの、例えば文学にふけるのも幸せのひとこまです。

(MR)

日文卒業パーティー! [2019年03月25日(月)]

<日文便り>
3月17日(日)卒業式の翌日、日文の卒業パーティーが開催されました!
黒いガウン姿の卒業式とは装いも一転、この日は華やかな袴やドレスに身を包み多くの学生、教職員が参加しました。食事を楽しんだ後は、しばし歓談や記念撮影!

学生が作成したスライドショーを観ながら4年間の思い出に浸りました。
卒業パーティ委員の皆さん、長期間かけて準備をしてくださり、ありがとうございました。また、司会や挨拶、設営等に協力してくださって皆さんにも感謝いたします
日文卒業生の今後のご活躍を教職員一同、期待しております。
是非また皆さんの成長した姿を見せに来て下さいね。
<KM>

ご卒業おめでとうございます🌸 [2019年03月16日(土)]

〈日文便り〉
3月16日(土)卒業式が執り行われました。
日文の学生たちのステキな表情をたくさんご紹介します!





卒業式を終え、最後のホームルームに向かいます。



教室に入ると黒板には後輩からのメッセージが…!



最後のホームルームは今までと変わらないにぎやかな雰囲気(*^^*)

先生から証書を受け取り、皆の表情はとても晴れやかでした。

最後はみんなで「はい、チーズ!」

共に学んできた仲間たち、これからは一人ひとり社会人としての道を歩んでいきます。
それぞれの場所で、自分の花を咲かせて下さいね。

日文教職員一同、みなさんのご活躍を応援しています。
卒業生の皆さん、本日は本当におめでとうございました。

(S.M)

平成30年度・日本文学研究会開催 [2019年03月14日(木)]

〈日文便り〉

2月20日(水)3限に、日本文学研究会が行われました。
日本文学研究会は、一年に一度、
学内の日本文学・日本語学に関心のある教員によって開催されます。
今年度は中古文学と近代文学の二つの分野で研究発表されました。

丹下 暖子 氏
『讃岐典侍日記』の和歌をめぐって

 

山田 夏樹 氏
「ドヤ街」から読む「あしたのジョー」―梶原一騎・ちばてつや・三島由紀夫

今年度も多くの教職員が参加し、質疑応答も行われました。
日本文学研究会は先生方のご専門の研究をお聞きできる、貴重な場となっています。

(MR)

大学のイメージ [2019年03月13日(水)]

〈日文便り〉
5月に、大学間の協定に関する打ち合わせのため、国際交流課の職員さんと一緒に、
イタリアのトリノ大学(University of Turin)と
ベネチア大学(Ca’Foscari University of Venice)を
訪問してきました。

6月はトリノ大学について書いたので、今回はベネチア大学について書きます。
写真はベネチア大学の日本語の授業を見学させていただいた際の写真です。

ベネチア大学では、履修登録もなく、出欠を確認することもなく、
単位が必要な人だけが最終試験の登録を行って受験をするそうです。
出欠が厳しくないというのは楽そうに思えるかもしれませんが、
逆に、自分で学習を管理する主体性が強く求められるといえます。
なお、ベネチア大学はイタリアで最も日本語教育が盛んな大学だと
言われているそうです。

次の写真は、ベネチア大学の国際交流課の様子です。

ベネチア大学に留学したらお世話になると思います。
事務の様子は日本と似ているかと思いますが、
次の写真はイメージが大きく異なるのではないでしょうか。

これは、この事務の窓からの眺めです。

以上のような環境で学んできたベネチア大学の学生さんは、
日本の大学に来た際にどのようなところに留意するのか、
話し合ってみてはどうでしょうか。

その後、自分自身でベネチア大学に行って確かめたり、
他の国内外の大学に行って比較したりすることができると、
さらに実感の伴った異文化理解につながりうると思います。

〈OB〉

プロジェクト活動の成果が書籍に収録されました [2019年03月11日(月)]

〈日文便り〉
本学科のプロジェクト科目のひとつ、
「古典学習教材開発プロジェクト」の活動成果が書籍に収録されました。

『新しい古典・言語文化の授業―コーパスを活用した実践と研究―』
(朝倉書店)

この中では学生たちが活動し、教材データを採集した成果が紹介されています。

第2章では、「形態素解析結果を利用した『源氏物語』学習教材の開発法」
「『白雪姫』の単語帳―大学生による学習教材制作記―」の2節にわたって、
また第4章では「コーパスを利用した古典語彙集」という節で、
それぞれ学生たちの活動が紹介されています。「形態素解析」という
機械処理を用いて新しい総合教材を作ったり、英作文のように古典語で作文をして
教材を作成したり、といった成果は、これまでも秋桜祭などで発表してきましたが、
いよいよ書籍に収録されるまでになりました。

その内容をほんの少しだけ紹介するとともに、参加学生の声をお届けします。

■機械処理を用いて総合学習教材を作る
「形態素解析」という機械処理技術を利用することで、学習内容を網羅した
表形式の教材を作ることができます。「機械処理」というとなじみがなく、
難しそうに思うかもしれませんが、
これから教員を目指す多くの人に実践してほしい、そんな思いから、経験ゼロ、
パソコンはむしろ苦手、という学生が予備知識のない状態から教材作成に挑戦。
『枕草子』より定番の「雪のいと高う降りたるを」を下のような形にしてみる、
という実践を行いました。最初の部分だけ下に紹介しますが、
こんな感じの学習教材が、初心者でも1時間半ほどで作れることを立証、
慣れればもっと早く作れます。

 

★教材作成を検証した3年・塚田桃加さんの話
本に自分がやった成果が証として残ることになり、嬉しく思っています。
古文に苦手意識を持っている高校生は多いと思うため、古文なんて読めない
という概念を取り払い、古典は簡単に読めるということを教育の場で生徒に
教えていけるように努めていきたいと思います。

■古典学習上の重要単語を抽出する
高校の教科書をデータ化し、よく出てくる敬語を抽出する、という作業を
試した結果、古文に出てくる敬語の半分は「給ふ」、上位10語で敬語の
9割がカバーできることを立証しました。

★敬語抽出研究のチーフ・3年・橋本莉奈さんの話
編集に携わる中で、いかに分かりやすく親しみやすいものが作れるか、
ということを常に考えていました。高校生当時の自身の体験や、
今までに得た知識、先輩方のアドバイスをもとに改良を重ねましたが、
その経験からより良いものをつくっていくということの難しさと楽しさを
実感しました。また、自身の考えを形にし、発信するという貴重な体験も
できました。教材開発の可能性は広く、とても面白いものだと考えています。

■年度末に学会発表へ
プロジェクト活動の締めくくりとして、
3月9日には「通時コーパスシンポジウム2019」にて
活動成果を発表することが決まりました。
学内でも3月23日のオープンキャンパスに合わせ、
学科ブースにて学会発表の報告や、実際作成した教材の紹介などを
行う予定です。

〈SN〉

教育実習直前講座開催 [2019年03月07日(木)]

<日文便り>

教職履修者を対象として教育実習直前講座を行いました。
こちらは教職課程を履修している3年生を対象に毎年2月に行っている日文主催の教職支援講座です。外部講師をお招きして行っています。
講座では川合正先生から教員としての心構えを、中村敦雄先生からは教材研究の重要性、発問の工夫、板書の方法、授業作りなどを学びました。

川合正先生
丁寧なコミュニケーション力が信頼関係をつくる~教育実習で求められる会話力~

中村敦雄先生
自信を持って教育実習に臨むための教師力養成講座

受講した学生の感想を紹介します。

この講座で生徒一人ひとり違う対応が求められるということが分かりました。ただ考えてきた授業をやるだけでなく生徒との対話を大切にすることがポイントなのだと感じました。生徒が皆同じではない、ということが分かっていても、どのように対応をすればよいのかということが分かっていなかったので、今回の講座で学ぶことができて良かったです。(K・Mさん)

子どもたちと接するうえで、どのような言葉をかけたら信頼関係が作れるか、子どもたちとのやりとりを再現しながら学べたので、教育実習に向けて本当に大切なことを習得できました。(H・Kさん)

国語科の基本である朗読のポイントや小説文の授業の進め方など、今まで分かっていたようで実行できていなかった事柄を確認することができた。特に朗読は国語を苦手とする生徒に対して文章の面白さに引き込むための重要な導入であることを学んだ。この朗読を行うときには、音声言語と文字言語の特性のちがいがあり、生徒が捉えるニュアンスが変わることを覚えておく必要があると思った。
授業の進め方として、なぞり、推論、論評の三つの段階を踏むとスムーズになることが分かった。
教育実習では、今回学んだことを忘れずに、十分な準備をして臨みたい。(U・H)

 

(KW)

平成30年度・学生研究発表会が開催されました! [2019年03月01日(金)]

<日文便り>

2月28日(木)の3・4限は、学生研究発表会でした。
発表は、上代文学、中古文学、中世文学、近代文学、児童文学、中国文学、
日本語学、日本語教育の8分野が3会場に分かれて行われました。

各ゼミから選ばれた4年生の発表者は、執筆した卒業論文をもとに、
自分の研究の成果を報告し、1・2年生は興味のある分野を、
3・4年生は自分のゼミと、関連する分野の発表を聞きます。

発表者たちは、自分のゼミ以外の人にも伝わるように発表する
ということを意識して、念入りに準備をしてきましたが、当日まで少し不安な様子も。
しかしいざ発表会がはじまると、大勢の前で堂々と発表していました。

発表側も、改めて自分の研究を深めるとともに、
聴く側も他の人の研究に触れることで、視野が広がり刺激を受けた様子でした。
今年度も大変良い発表会になりました。

(MR)