2019年4月

授業紹介「日本文学Ⅱ(近代A)」 [2019年04月26日(金)]

〈授業風景〉

3年生以上対象の授業「日本文学Ⅱ(近代A) 中・短編小説を読む」をご紹介いたします。
この授業は、毎回、中・短編小説を読解し、その描写の意味などの分析を通じて
その時代の価値観や、現在読解する意義を考察していくものです。

もともと講義形式のものではありますが、なるべく受講者の間で
作品について話し合う機会を設けたいと常々考えていたので、
授業の序盤にグループでその当該作品について論じ、
その上で、どのような意見が出たかを発表してもらっています。

普段のゼミの発表とは異なり、非常に短い時間で集中的に議論をする緊張感、
また、そこで生まれる、それぞれのグループごとに異なる読み取りや疑問点や着眼点。
こちらとしても大変刺激を受ける機会となっており、色々と触発されます。

具体的に内容を述べれば、前期はこれまで、
宮部みゆきや夏目漱石の短編を通して、(恐怖)の質について皆で考察をしました。
ある作品を読んだときに、「読者」(われわれ)が〈恐怖〉を感じたとしたら、
それはどのような要素によって喚起させられているのか。
そのようなことを、個人的な感覚や印象に基づくものとしてではなく、
作品の構造や描写を通して改めて分析しました。

引き続き、こうした機会を通して、議論を共有できる場にしていきたいと思います。

(YN)

活躍する卒業生―あっと驚く卵のお話 [2019年04月24日(水)]

〈日文便り〉

夏目漱石「三四郎」の中に、広田先生が「物理学者は自然派じゃ駄目の様だね」
と言う場面があります。
少々意訳すると、眼だけ明けて自然を観察しているだけでは、物理の現象は見えてこない、
想像をめぐらして、装置を工夫して見える様にするから、浪漫派だ、というのです。

日文の卒業生に、恐竜の化石を追い続けて、〈浪漫派〉の一人として活躍している方がいます。
平成元年度卒業の長尾衣里子さんです。
このたび3冊目の著書『恐竜の卵の里をたずねて 世界の恐竜たちの生命(いのち)のカプセル』を
上梓なさいました。

ご本人に一言頂きましたので、ご紹介します。その〈浪漫派〉ぶりを味わってみてください。

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みなさん、恐竜の卵を見たことはありますか?
一部、タマゴアレルギーの方を除いては、食べたこともあるはず……。
鳥は恐竜の生き残りだから、ニワトリの卵もりっぱな恐竜の卵なのです!

今年3月に出版した『恐竜の卵の里をたずねて 世界の恐竜たちの生命(いのち)のカプセル』という本の表紙。

この写真は、中国の河南省南陽で撮った、全長8メートルのギガントラプトルのような
恐竜が生んだ卵の巣と考えられています。
この細長い卵は、長さ40センチを超える世界最大級の卵化石です。
筑波大学の田中康平先生の計算によれば、この「超巨大なオヴィラプトロサウルス類の
卵の重さは推定6.9キロ、ニワトリの卵110個分」だそうです。
みなさんが毎朝毎朝、一個ずつ鶏卵を食べても、
110日間かかってしまうくらいのスケールに匹敵します。
そんな壮大な世界の恐竜たちの卵化石取材記を、ぜひ、読んでみませんか?
中国に始まってアルゼンチン・兵庫県丹波・フランスへの旅に誘(いざな)います。

写真満載のオールカラー/A5判80P/長尾衣里子著/定価:1000円+税/
誠文堂新光社(販売部:03-5800-5780)や、最寄りの書店でもお求めいただけますが、
Amazonなどのネット販売もいたしております。どうぞ、よろしく!
(平成元年日文卒・長尾衣里子)
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(FE)

大学進学について [2019年04月16日(火)]

〈受験生の方へ〉

新年度が始まりました。
先週から授業も始まり、大学のキャンパスは
元気いっぱいな学生たちであふれかえっています。
受験生の皆さんも、さまざまな目標を胸に、新年度を迎えられたことでしょう。

受験生の皆さんの中には、はっきりとした将来の夢があるという人も
いるかもしれませんが、まだ何も決まっていないという人も多いのではないかと思います。
私自身、高校生の頃は漠然としか将来のことを考えていませんでしたし、
日本文学(古典)の研究の道に進むことになるとは夢にも思っていませんでした。
ただ、「どうせ大学に進学するなら、好きなことを学びたい」と
思ったことだけは鮮明に覚えています。

大学入学後も、日本史を学ぼうか…近代文学を専門にしようか…と迷い続けました。
結果的に古典を専門とすることになりましたが、
今から思えば、中学生の頃には和歌の授業を面白いと思っていましたし、
高校生の頃には授業で聞いた歌物語の成り立ちの話に興味を持っていました。
大学進学までに「好き」「面白い」と思っていたことが、
その後の私の進む道に深く関わっていたことになります。
もしかすると、小学生の頃から大河ドラマが好きで
見続けていたことも、影響しているのかもしれません。

進路を決めかねている受験生の皆さんは、
自分の「好き」や「面白い」を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
もちろん、それだけで人生を決めることはできませんが、
何かヒントを与えてくれるのではないかと思います。

(TN)

新入生懇談会が開かれました! [2019年04月11日(木)]

〈日文便り〉

4月5日(金)に上級生による、新入生との懇談会が行われました!
日文の上級生が、新入生を迎えるにあたって
何ヶ月も前から、夕食会も含めてオリエンテーションの準備をしてきました。



上級生が協力しながら準備を進めています。


机の上にはおいしいパンにお菓子と、なんと記念品が!



まずは構内を散策。上級生が案内してくれます。



懇談会の様子。
履修の相談や大学生活についてなど、話題が尽きません。
どのテーブルも、とっても盛り上がっていました(*^^*)

1年生の皆さん、新歓オリエンテーションはいかがでしたか?
オリエン期間中にできた絆を大切にして、
これから楽しい学生生活を送りましょう。

(MR)

夕食会が行われました [2019年04月10日(水)]

<日文便り>

4月4日に新入生歓迎夕食会が行われました。


上級生の開会の挨拶から始まり、学長先生、副学長先生、学部長先生より日文の学生に向けて、
お祝いの言葉をいただきました。

グループに分かれ食事が始まると、緊張もほぐれてきたのか和やかな雰囲気で、
先生方や先輩、友人たちとの会話やクイズ大会を楽しむ1年生の様子が見られました!


クイズ大会では、上位3グループに景品が贈られました。

1年生の皆さんは、これから始まる大学生活に期待と不安で胸が一杯かと思いますが、
様々なことにチャレンジをして、大学での4年間を充実させてください(*^^*)

何か困ったことがあったら、日文教授室までお越しください。
日文の教職員一同、皆さんの学生生活を全力でサポートします!

(UR)

2019年度 入学式 [2019年04月09日(火)]

〈日文便り〉

4月2日に、2019年度入学式が執り行われました。
当日は新入生を祝福するような、爽やかな晴天に恵まれました。
日本語日本文学科では125名の新入生を迎えました。


桜も咲いて、穏やかな陽気です。


入学式会場の人見記念講堂。


はじめてのホームルーム。

新入生の皆さん、日本語日本文学科へようこそ!
これから4年間、充実した学生生活を過ごしてください。
ご入学、おめでとうございました。

(MR)

卒業論文を終えて [2019年04月02日(火)]

卒業論文は4年間の学びの集大成です。テーマを決めて、データを集め、その料理法を考え、形にする。そのプロセスは、大変ですが、大きな成長につながると私は考えています。研究発表会で発表した二人の学生の日本語学ゼミや卒論の感想を紹介します。

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日本語学は大学入学当初から興味があり、ずっと研究したいと思っていた分野でした。私は表記の印象の違いについて研究しましたが、なかなか表記の共通性が見つからず、また先行研究も少なく思ったよりも前に進めませんでした。研究の一環として、アンケートもしました。世代や人数を調整するのが大変でしたが、「考えたこともなかった」「結果が気になる」と日本語学に興味のない人も考えてくれるきっかけになったのはとても嬉しかったです。最終的にはこれも、あれも研究したかったというように、終わりがなくなってしまいましたが、1年間かけてこれまで考察されていなかった表記の共通性を見つけられたことは、自分にとってとてもいい学びでした。 野上友里恵 

 私が日本語学ゼミに入ったのは「日本語について勉強するのって何か楽しそう!」という好奇心からでした。卒論は、インパクトのあるテーマにしたいという漠然とした気持ちから、「話がうまいとは何か」というテーマで進めていきました。最初はどういった方向性でまとめるかというのが全く思いつかず、手付かずの状態でした。そして進み具合も周りと比べて遅かったので、もしかしたら卒業できないかもという不安が常にありました。最終的には先生のところに通いつめてヒントをもらったりして形にすることができました。そしてありがたいことに皆の前で発表する機会もあり、貴重な経験をすることができました。ありがとうございました。三澤奏

(MN)