〈受験生の方へ〉
「受験勉強」という言葉を聞くと、ネガティブモードになる人の、なんと多いことか!
でも、私はあえて言いたい「受験勉強は楽しい」と。
決して強がっているのでも、あえて、アバンギャルドに見せてたくて言っているのでもないのです。
「学びは冒険」これは、かつて受験生だった、私の「本音」だからです。
山口県の田舎で育った私は一度も「学習塾」と名のつくところに通うことなく、
「受験生」としての日々を送ってきました。
そんな私にとって、学校という空間は「学びのワンダーランド」であり、
「先生はえらい人」だったのです。
そう、「先生はえらい」そう言える先生に出会ったことが今の私の根っこを育ててくれたのです。
「その先生って、【教え方が上手】とか【受験にでるところをあてることができる】とか、
そんな先生ですか」そう聞かれるたびに答えます。「そんな先生とは真逆です」と。
「言ってることが難しすぎて、全然わからなかった」私の先生は、
たくさんのモヤモヤを私に残してくださった、
だからこそ、「?」を巡る私の学びの冒険は始まったのです。
もちろん、私が「えらい」と思う先生に懐疑的な同級生もいっぱいいました。
「どうせ試験にでないのに」それが口癖のN君は能率効率至上主義。
「お前さ、受験に関係ないことやって、何か意味ある?」と突っ込むので、
「面白いもん」というと「ばかじゃね」と一蹴。
「学びは受験のためのものじゃない」というと、「きれいごというなよ!」で喧嘩勃発。
「難関大学パスポートを手にするため、受験勉強に励むのだ」と主張する彼に、
私も引かず「今は、将来のためのリハーサルじゃない、
今学ぶのは、今ここで知りたい、もっとわかりたいと思うから。
未来のために、明日のために、今があるんじゃない」
今思うと、そこまで、私がむきになったのは、
いきなりこの世から去ってしまった友人のことがあったからかもしれません。
多くの人は、明日はこない、とは考えないものです。
でも、友人の死を前にした私にとって、
「今、ここ」で生きることこそが重要となっていたのですから。
「今ここで」、ハッとしたもの、えっ、おやっ、そんな「?」や「!」の
観察筋トレを続ける中で、新たな学びへの「気づき」センサーの感度が上がります。
学校という学びのワンダーランドには、ワクワクを教えてくれる
多くのマスター(師)がたくさん、それは、教師だけでなく、身近な仲間であることも。
まなざしを変え「気づき」「驚く」「発見」の楽しさを知ると、
まだ見ぬ何かを探しにいく「受験勉強」ですら、面白がるセンサーが育っていくはずです。
さあ、ポップでディープな学びを、一緒に始めませんか?
(AO)