〈授業風景〉
今年は梅雨らしい毎日が続いていますね。
梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。
今回は、3年生の「中古文学ゼミ」の授業についてご紹介します。
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『源氏物語』の精読を基礎としながら、作品に内在する様々な問題点を見出し、それを解決するための資料収集、絵巻との関連なども視野に入れての検証を行うのが中古ゼミの目的です。
アットホームな雰囲気の中で二年間にわたってそれぞれ自分の研究内容を段階的に発表しますが、研究成果の報告と学生同士の討議を重ねることによって切磋琢磨してそれぞれの卒論に向けての発表内容を高めていきます。
お互いを比較するのではなく、繋ぐことをモット―に、平安文学の研究方法を主体的実践的に学び、やまとことばによる古典作品の奥深い魅力と高度な表現法を実感します。(SK)
今学期の中古ゼミでは、『源氏物語』「桐壷」巻を中心に学んでいます。
各自が担当場面を様々な文献をもとに研究し、発表を行います。
ただ物語を読むだけではありません。
作者紫式部の言葉の表現、物語の行間に隠された作者の思いや意図などにも着目します。
発表者自身のその場面の捉え方と必ずしも全員が一致するとは限らないため、先生と学生たちで質疑応答や討議を交わしながら、様々な角度から物語を読み解いていきます。
中古ゼミでの学びを通して、それが文学の面白さであり、魅力の一つだと改めて感じることが出来ています。(SY)
中古ゼミにおいて、三年次はじめの今では、「桐壷」巻を精読しています。
最初の三回分の授業では先生が『源氏物語』や作者紫式部について解説をしてくださいました。
その後は個人発表に入り、各自割り当てられた部分を精読し、
レジュメを作って約三十分間の発表をします。
本文の解読にとどまらず、時代背景や有職故実などもしっかり調べてから発表に臨みます。
まだ発表が始まったばかりなので、学生からの質問は少ないですが、先生からの質問が必ずあるので、それに答えることで自分の作品への理解がより深まっています。(MI)
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(SK)