会話データ分析を大学で学ぼう!

〈受験生の方へ〉

10月26日に第7回昭和女子大学日文公開講座において、
「会話を科学する。-ストーリーテリングの世界」
というタイトルで、東京外国語大学の中井陽子先生と共同講演を行いました。

中井先生と私は、他の先生方とも一緒に「会話データ分析」を行ってきています。
講演では、この会話データ分析の中でも「ストーリーテリング」を例に
「会話を科学する」ことを聴衆のみなさんにも体験していただきました。
そして、この会話データ分析を通して、
その先にどのような可能性が広がるのかについてもお話しました。

この会話データ分析は、高校までの授業ではあまり取り上げられることはないと思います。
日常会話は毎日行うものですが、この会話を科学的に見るとはどういうことなのか、
そのためにはどうしたらいいのか、といったことを私は授業で扱っています。

みなさんも、日常生活の会話で、
何か困ったり、逆に、関心を持ったりしたやりとりがあるのではないでしょうか。
例えば、外国人にうまく説明ができなかったり、外国人との会話では日本人同士とは異なるやりとりになったり、テレビでちょっと気になるやりとりをみたり、といった経験はあるものと思います。
このような経験をそのままにするのではなく、どうしてそのような現象が起こったのかを科学的に見ることができるのが「会話データ分析」です。

私が経験する会話と、若いみなさんが経験する会話ではまた違ったやりとりになるものと思います。

ぜひ、みなさんならではの会話の現象を、大学で一緒に科学的に見ていきたいと思っています。

(OB)