韓国留学での学び

<日文便り>

今回は、2019年度後期(9月初旬~12月初旬)に、韓国に認定留学した日文の学生をご紹介します。
留学ならではの貴重な経験と学びを、教えてくれました。


みなさんこんにちは!日文2年の河野です。
今回は私が昨年後期に行ってきた、韓国のソウルにある国民大学での留学生活をご紹介します。

まずは授業についてです。私は週4時間の韓国語の授業に加えて、日韓関係について学ぶ授業や
現代日本の問題を考える授業、山登りのセミナーなど様々な授業を受講しました。
授業はすべて韓国語で行われるため、最初はついていけるか不安でした。しかし、友人の助けを
借りながら授業を受けているうちに、いつの間にか韓国語が聞き取れるようになり、
授業を理解するのに苦労しない程度まで韓国語を上達させることができました。
特に楽しかった授業は、韓国ドラマを見ながら韓国語を学ぶ授業です。一般的なテキストには
書かれていないような、実際に韓国人が使う表現を学ぶことができたので、
とても良い勉強になりました。この授業ではドラマ内のセリフを覚えて発表したり、
他国の人とチームを組んで韓国語のオリジナルドラマを作ったりしました。外国人と
韓国語を通しての意思疎通は本当に大変でしたが、拙い言葉でも一生懸命意見を出し合いました。
私のチームはコメディドラマを作ったのですが、
結果として先生も声を出して笑うほどとても良い作品を作りあげることができました。
また、もう一つ印象に残っている授業は日韓関係を考える授業です。この授業は韓国人の学生と
合同の授業であったため、意見の交換を活発に行うことができました。
日本にいては知ることのできない、現地の学生の意見を知ることができ、貴重な時間になりました。

 
▲授業の様子

次に韓国での生活についてです。私は学期中、学校内の寮に滞在していました。
部屋は4人部屋で、私のルームメイトは日本人2人とロシア人でした。
授業終わりにはルームメイトと一緒にご飯を食べたり、現地でできた友達と
学校内のカフェで勉強したり、休みの日には街に出てショッピングや観光をしました。
韓国にはおしゃれなカフェや雑貨屋がたくさんあるので、そこに行くのが毎週の楽しみでした。

 
 

そして、韓国で私がはまっていたのが、韓国語で映画を観ることです。
最初は『ジョーカー』という作品を韓国語字幕で見たのですが、
難しくて内容がほとんど理解できませんでした。それでも分かる部分が少しでもあると嬉しくて、
もっと挑戦したい!と思い、韓国にいる間、気になる作品が出たら
積極的に映画館に足を運びました。これからさらに韓国語を上達させて、
いつか『ジョーカー』にリベンジするのが目標です!

長期休みには友達と大邱(テグ)に遊びに行ってご当地の料理を食べたり、韓医薬博物館に行って
韓医薬の歴史について学んだりしました。今回の留学の目的の一つは韓国の文化を
より深く知ることでした。ソウルでも刑務所の歴史館に行ったり、
市場で韓国料理を食べたりしましたが、この旅行を通じて、ソウルでは体験できない
地方の文化にも触れることができ、楽しく有意義なプチ旅行になりました。

 
▲大邱の様子

  
▲ソウルの市場と刑務所歴史館

最後に、今回の韓国留学は私にとって語学の上達だけではなく、自分を成長させるうえでも
書ききれないほど多くの素晴らしい経験ができました。
海外での集団生活を通して、文化を尊重し合える思いやりの心を持つ大切さ、
ともに助け合える友人の存在の有難さを改めて実感しました。
また、海外での生活で今まで経験したことのない場面にたくさん遭遇して、自分の視野が
大きく広がったように感じます。これからの目標としては、留学の成果を大学での学びに生かし、
またTOPIK(韓国語能力試験)6級合格のため、より一層勉学に励みたいと思います。

 

2年 河野那奈子

(MR)