〈日文便り〉
こんにちは。日文の植松です。
私が担当している「日本語教育Ⅱ(日本語指導実践(1)入門)」では、留学生に
日本語を教える教育実習を実施しています。例年、日本語学校から初級の日本語学習者を
教室に来ていただき、実習生がグループになって、1グループ45分の教壇実習を行なっています。
今学期は対面授業がかなわないという状況の中、3月中から「この授業をどう運営しようか?」
と考えていました。最も簡単な方法は、受講生同士が留学生役となって仮の実習を実施すること。
これならば、手間はかかりません。しかし、教える相手は日本語母語話者に
なってしまいますから、実際に初級の留学生に教えるのとは全く環境が異なります。
そこで、日本語学校の担当者の方に、「Zoomでのオンライン実習とすることは可能か?」と
打診したところ、「ぜひお願いします!」との嬉しいお返事が!
(もう本当に、飛び上がるほど嬉しかったです!)
このような経緯で、オンラインでの日本語教育実習が実現することになりました。
授業の前半は実習の際に必要な知識や技術を学び、グループごとに決められた文型
(例えば「比較」)についての指導案を準備していきました。
先週、6月23日(火)に実習がスタートしました。
初回はアイスブレイクの時間であったため、グループごとに事前に準備した質問項目をもとに、
留学生の方たちに色々なことを質問しました。この時間があることで、
実際の日本語の習熟度を知ることができたり、学生の趣味などの情報を得ることで、
それを授業内容に反映させたりすることができます。
今週からは、いよいよ授業が始まります。
オンライン実習なので、「比較」の文型を扱う授業なら、おそらくこんな感じになるはずです。
写真が撮れませんので、まさかの(!)、私の直筆イラストでイメージをお伝えします(笑)。
実習生の皆さん、「やさしい日本語」で視覚的資料も効果的に使いながら、
現時点でのベストを目指して頑張りましょう!
※余談
日本語教師は絵が得意だと、何かと役立ちます。
私は絵はあまり…なのですが、下手は下手なりに、教室が沸くこともあります
(かつて「山羊」を説明するために絵をかいたら、「犬ですか?」「牛ですね!」とか
口々に言われました…)
(UE)