受験生の方へ オンライン授業の中で見つけたもの

<受験生の方へ>

こんにちは。古典文学担当の山本です。
今日は前期の間、行ったオンライン授業の中で見つけたものをご紹介します。

私が担当する授業では、日本の伝統芸能を教材として扱うことが多く、自ずと映像資料を活用します。
いつもの対面の授業であれば、映像を見せながらの講義となりますが、オンライン授業ですと、それがなかなかできません。
そこで、今回はインターネット上にある情報、動画を教材として活用することにしました。
STAY HOMEの最中、予定された公演が中止や延期になった役者さん達がネット配信など、新たな取り組みを始められたこともあり、画面越しではありますが、これまで以上に古典芸能の舞台を気軽に鑑賞できるようになりました。また改めてインターネットを検索する中で、すでに公開されていたHPや動画の中に、教材として活用できるものが多いことにも気づかされました。こうしたHPや動画を組み合わせて、前期の授業を行いましたが、受講生からの反応は、
「コロナウイルスの影響で日々の生活が不便になっていますが、今回の授業で見た動画のようにお金を払わず気軽に芸術に触れるチャンスがあると知りました。この機会に様々な芸術鑑賞ができたらいいなと思います。」
 「狂言を見られる動画があることを初めて知ったので、他の動画も見ようと思った。」
と上々でした。

そこで、「日本の演劇」で、学生の視点から能のことを知る上で有益なHPや動画を紹介するという課題を行ったところ、インターネット上の様々な情報が集められました。
今回は、その中で学生の評価が高かったものを、評価したコメントと併せて紹介します。

まずは、定番、王道のHPです。

◆the能ドットコム   https://www.the-noh.com/jp/
・このサイトは能に関するあらゆる疑問や情報がまとめられたhp。
・演目事典のページでは、あらすじ、みどころ、演目の現代語訳がPDF版にまとめられているため、プリントアウトして劇場に持っていくことができる。
(PDF版には英訳も載っているため、外国の方に能を紹介するのにも適している。)

◆公益社団法人 能楽協会 https://www.nohgaku.or.jp/
・「能楽事典」の頁には能の基礎知識が一通り説明されているので初心者でも学習しやすい。また「曲目データベース」があり、学習者の参考資料としても有用。
・教室案内も一緒に載っている点が学びたいという気持ちの背中を押してくれるようだ。

また、工夫を凝らしたHPもあります。
◆キッズウェブジャパン https://web-japan.org/kidsweb/ja/meet/noh/index.html
・これは、実際に稽古を行っている子どもやその両親の生活の様子が取材され、子どもの能への取り組み方や教える側の考え方を見ることができる。

◆ワゴコロ 「能・狂言とは?」https://wa-gokoro.jp/traditional-performing/Noh-Kyogen/
・様々な日本文化を知ることができ、リンク先も豊富。

上記の授業の教材として、もっとも活用したのが、
◆文化デジタルライブラリーの「舞台芸術教材で学ぶ」
https://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc9/でした。

また動画では、
◆【能楽】鎌倉能舞台紹介動画 https://www.nohbutai.com/about/movie001.htm
・最初に「能楽とは」や歴史について、次に能面、最後に能舞台についてと順序だてて説明されているため知識がない人でも理解しやすい。
・画面全体が高画質で明るいため、能について暗く難しい印象を抱きにくい構成。

◆「能『隅田川」』~悲しみを覆う声~」告知動画
https://www.youtube.com/watch?v=sNEMultObkY&feature=youtu.be
・日本の文化を体験し学ぶ外国人のためのPRとして製作されたもの。
・能について深く知らない外国人にも「cool!」と思わせるような動きや能面の姿、そして「南無阿弥陀仏」と発する迫力のある声が3分に詰め込まれている。

この他にも、能楽堂主催のYouTubeチャンネルやグローバル化を意識した取り組みなど、様々あります。舞台公演は少しずつ始まっていますが、それでもなかなか行きにくいということもあると思います。

こうした機会に、ぜひ日本の伝統芸能と向き合う時間を作ってみてはどうでしょうか。

(山本晶子)