2020年9月

ピアサポートTA制度による日本語教育能力検定試験夏期講座を実施しました [2020年09月16日(水)]

<日文便り>

こんにちは!日文3年の加藤結実です。
8月25日(火)~29日(金)の4日間、ピアサポートTA制度による
日本語教育能力検定試験夏期講座をZoomで実施しました。

ピアサポートTA講座では、 “ピアサポート” という名の通り、学生が学生を指導します。
この講座では、『令和元年度日本語教育能力検定試験試験問題』(昨年度の過去問)
全てを解説する(+周辺知識も整理する)ことを通して、学びを確かなものにしていきます。
今年度は私の他にも3名の学生(日文4年生、現代教養3年生、英コミ卒業生)がTAとして
学生の指導にあたりました。
どのように解説するかはTAが事前に考え、それぞれが担当教員の植松先生から
事前指導を受けた上で、解説に臨みました。

TAとして教えることは大変でしたが、多くのことを学びました。
自分の理解が中途半端では、人に教えることはできません。
出題内容の解説を考える中で、自分自身も周辺知識の確認や整理などができました。
また、納得ができるまで問題を理解しようという探求心が身に着きました。
オンライン上で相手の反応が見えにくい環境でのTAの経験も貴重だったと思います。
PPTや当日提示する例文などを考える過程において、事前準備をする大切さも痛感し、
この経験を実際の日本語教育の現場でも生かすことができると思いました。

日本語教育を学ぶと、言語についてだけでなく教育や社会情勢、世界の国々についてなど
関心の幅が広がります。この検定試験も、ただ正解を追い求めるのではなく、
関連事項について考えたり知識を増やしたりしながら、楽しんで勉強しています。
日本語教育に少しでも興味がある方は、ぜひ今後の授業や検定試験にチャレンジしてみてください!

オンライン授業を振り返って [2020年09月15日(火)]

〈受験生の方へ〉

9月も半ばになりました。
相変わらず落ち着かない日々は続いていますが、
大学では、あと2週間ほどで後期の授業が始まります。
後期が始まるその前に、個人的に前期のオンライン授業を振り返ってみたいと思います。

【オンライン授業で面白かったこと】
・授業中、チャット機能で学生が積極的にコメントを入力してくれたこと。
(ラジオのDJ気分で、授業中に取り上げたりしました)

【オンライン授業で良かったこと】
・授業で役立つHPなどを簡単に画面に映して、紹介できたこと。
(対面授業だと、URLを紹介するだけで終わってしまうこともあったのですが、すぐに画面共有できて便利でした)

【オンライン授業で困ったこと】
・学生の顔を覚えられないこと。
(対面授業なら、半期の間にだいたい顔を名前が一致するようになるのですが…)

【オンライン授業で失われたもの】
・廊下などで、学生とちょっとした雑談をする時間。

オンライン授業でも、ある程度は例年通り授業することができたかもしれませんし、
面白いこともありましたが、ちょっとした雑談の中で生まれる発見などが失われたのは、
大きな損失だったと思います。
後期は、何か工夫ができればよいのですが…。
ともあれ、受験生の皆さんが入学される頃には、日常が取り戻せていますように。

(TN)

無患子(←読めますか?) [2020年09月08日(火)]

〈日文便り〉

子どものころに、羽子板をしましたか?

羽子板で使う羽、追い羽根についている黒い玉、これはムクロジという実の種子です。
ムクロジは無患子と書き、子どもが病気に煩うことがないようにという祈りが、羽子板の遊びに込められているのでしょう。
調布市にある深大寺には大きなムクロジの木があり、今、たくさんの実をつけています。
ムクロジを国立国語研究所構築の「歴史コーパス」で引いてみると、近松浄瑠璃の「つくばねの峰より落つる滝の白玉一、二、三、四五、六、七、八九軒の町にはね交す比翼の羽子板、 無患子 も、磨き入れては色になる」が古い例としてヒットしました。1700年頃には、追い羽根に使われていることが分かります。

周りの緑色の部分は、べたべたしています。このべたべたには石けんのような成分が含まれていて、水に濡らすとうっすらと泡立ちます。石けんのなかった時代は石けんの代わりにもなったようです。

無患子の実
たわわに実った枝
大木です

(MN)

日文 先輩後輩インタビュー企画☆1-学科の学び— [2020年09月04日(金)]

<受験生の方へ>

こんにちは。日文の植松です。
受験生の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
例年であれば、夏はオープンキャンパスで、受験生の方と在学生や教員が直接話をすることにより
雰囲気を知っていただけるのですが、今年度はコロナウイルス感染拡大にともない、
オンラインでの受験相談実施となっています。

9月にもオンライン受験相談を予定していますので、ぜひご参加いただきたいのですが、
その前にブログで在学生の様子をお伝えしたいと思います!
少しでも昭和女子大学、そして日本語日本文学科の様子を感じ取っていただくことができれば幸いです。

今回は、文学コース(古典ゼミ)4年 伊藤さんと、
言語コース(日本語教育ゼミ)3年 福積さんにインタビューしてみたいと思います。
では、始めていきましょう!

~まずは雑談から…~
U:こんにちは!伊藤さん、福積さん、お久しぶりです。今日はよろしくお願いします。
伊・福:よろしくお願いします!
U:今、なかなか外出できないですよね…。お二人はどんなことをして過ごしていますか?
伊:私は来月、大学院の入試があるので院試の勉強をしたり…あとは卒論書いてます。
福:私はめっちゃ就活やってます!それから毎日プールで1時間泳いで体を鍛えてます。腹筋割りたいです(笑)。
U:お二人とも有意義に過ごしてますね…それにしても福積さん、腹筋割りたいって…(笑)

~昭和日文のいいところって…?~
U:さて、始めましょうか。じゃぁ、まずですね、普通は最後に締めくくりとして聞くことだと思うんですけど(笑)、受験生がズバリ聞きたいことだと思いますので、はじめに聞いてみます。昭和日文のいいところって?
伊:アットホームで、先生と学生の距離がいい意味で近いところですね。授業中でも、授業外のちょっとした時間でも、教員に疑問や感想をすぐに伝えられる環境がいいなと思います。
福:私も教員との距離が近いところ、それと、まじめな学生が多いのがいいと思います。それから、日文の学びって、文学にしろ言語にしろ、身近にあることですよね。日常の当たり前を掘り下げていくと、学問になる。それが一番面白いなと感じています。
U:確かに、日文に限らず本学全体に言えることですが、教員と学生の距離は近いですよね。ふとした疑問を気軽にぶつけやすいのも、距離の近さによるのかもしれません。勉強だけではなく生活のこと、人間関係のこと、キャリアのこと、それから他愛もない雑談もしやすい雰囲気がありますよね。いや本当に、雑談大事。ふとした気付きが本質につながっていくことって、よくあるんですよね…

~言語コース、文学コース、それぞれの学びについて~
U:伊藤さんは文学コースの古典ゼミ、福積さんは言語コースの日本語教育ゼミですよね。
お二人がそのゼミを選んだ動機をお聞かせください。
伊:私は大学1年生の時にコースを決めていたわけではないんですよ。
U:言語も興味があったんですね。
伊:受験の時に、古典を中心にやりたいなーと思ったけど、1年生の時って色々な授業を必修でとりますよね。文学も語学も、まずは広く学ぶ。その時に語学も面白いなーと感じて。たとえば私は地方出身なので、日本語学で方言のことを学んだ時に面白いと感じたんです。
U:でも、古典文学に。
伊:はい。文学を好きになったきっかけが源氏物語で。源氏物語の仮名の作品を見たときに、長いことやっていた書道と源氏物語を何か関連付けられないか?と思って、それで平安の文学をやろう、と決めたんです。
U:昭和日文は、コース制を取っているけれども、1・2年では言語と文学について幅広く学んで基礎を固めた上で、コースを選んで専門性を深めることができるのがいいですよね。入学当初に「絶対に文学!」と思っていてそのまま変わらない例もあれば、言語の面白さに目覚める例もあるし、またその逆もある。基礎を固めつつ、幅広く言語文化にふれて自分の興味を広げられるのがいいですよね。福積さんは、いかがですか。
福:私はですね、(おもむろに受験当時の大学案内を開く)この教員の授業紹介に書かれている会話データ分析をやりたくて、この大学に入ったんです。だから日本語教育がやりたいから日本語教育ゼミ、というよりは、「会話データ分析」がやりたくて、それが日本語教育の分野だったから結果的に日本語教育に興味を持った、という感じなんです。
U:大場先生の授業ですね。会話データの分析に興味を持ったのは、どうしてですか。
福:テレビを見ている時に…例えば芸人さんとかMCさんとか、喋りがうまい人っていますよね。そういう人がもし営業の仕事をしたら、どんな感じになるんだろう?「話すこと」の背景には何があるんだろう?そういうことについて学んでみたい、考えてみたい、って思ったのがきっかけです。
U:受験生は細かな情報もしっかりと見てくれているんですね。貴重な情報をありがとうございます!
では次に、今年度前期のオンライン授業についてお聞かせください。

~2020年前期の授業について~
U:前期は全てオンライン授業でしたよね。初めての経験だったと思いますが、いかがですか。お二人が前期に受講した授業の中で、特にこれが面白かった!印象的だった!という授業はありますか?
伊:私は、書道実習ですね~。
U:書道実習!日文は書道科目も充実していて、上級生向けの科目もありますよね。そういえば、伊藤さんは国語科教員とあわせて書道教員の取得も目指していますよね。
伊:はい。両方取得したいと思っています。1年生から色々な書道科目を履修してきましたが、今回は本当に新鮮でした。いつもは書道の科目って、教師対学生、1対1が基本になるじゃないですか。自分の作品を添削されている最中に、他人に見られることはほとんどない。
U:そうですよね。先生の講義を聞き、お手本を見て、自分と格闘して納得のいく字を書き、先生に添削していただく。自分の作品が添削される様子が見られること、他人の作品が添削される様子を見ることは少ないですよね。
伊:それが、今回は毎回公開添削があって。自分の書いた作品を授業中に写真に撮って送り、それをもとに添削をしてくださるんです。そして自分の字が添削されている様子を、他の受講生全員が見ているんです。それが、いい意味での緊張感というか、集中力が高まる感じがして…。あと、普段は他の学生が書いた字をじっくりと見ることはないけど、オンラインで画面に映し出されて添削されていれば、しっかり見る。「この人はこういう字を書くんだ」「この字、いいな」「なるほど、ここはこうするとバランスがとれるんだ」とか、他人が添削されている様子から気付くことがある。本当に新鮮でした。
U:それは面白いですね!オンラインという制約がある状況だからこそ、新しい試みがうまれてくる。書道実習に限ったことではありませんが、オンライン授業で得た気付きや方法が、今後の対面授業の内容や質を変えていくことってあるだろうな、と感じます。とても興味深い事例を教えてくださりありがとうございます。
福積さんはいかがですか?
福:私はやっぱり専門の、ゼミの授業ですね。以前からやりたかった会話のデータ分析の基礎を学ぶゼミです。最終レポートで自分で選んだデータを分析して提出するという課題が出たんですが、やはり興味を持っていることだけあって、本当に面白かったです。
U:データはどのようにして取ったんですか?
福:今回は対面でのデータ収録できなかったので、私はLINEにおけるやりとりを集めました。
U:具体的には、どんなやりとりを対象にしたんですか?
福:これは私自身の経験なんですけど、親しくない人にLINEするの苦手なんですよ。特に、何かをお願いする時。でもある時に、それほど親しくない人に対してLINEでお願いをしなければならないことがあって。その時の経験がきっかけで、「親しい人とそうでない人に対するLINEにおける依頼の仕方にどのような違いがあるのか?」を明らかにしたくて、データを取りました。
U:LINEということは、分析対象は「ことば」だけではないですね。
福:はい、スタンプの使い方も含めて、データとしました。
U:本当に、冒頭に福積さんがおっしゃったとおり、日常生活の中で何気なくやっている会話のやりとりですよね。でも実はその背景には、無意識のうちに働いている何かがある。それを解き明かす作業はわくわくしますね。

インタビューはまだまだ続くのですが、長くなりますので、今日はいったんこのあたりで。
昭和女子大学バーチャルオープンキャンパスでも学科紹介動画動どを見ることができますので、ぜひご覧くださいね。

第2回のテーマは資格の取得です。お楽しみに☆

(植松)