明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
新年初ブログは、「合格」という縁起の良いキーワードとともにお届け致します!
2020年10月25日(日)に実施された日本語教育能力検定試験に、4名が合格しました!
本試験は試験範囲が広範囲にわたり、大学での日本語教育科目の履修に加えて独学での自習なしには合格が難しい試験です。現役の日本語教師でも合格するにはそれなりの勉強が必要となる試験だといわれていますので、現場経験のない学部生にとってはかなりの難関と言えます。昨年度も学部生から合格者が出ましたが、今年も引き続き合格者を出すことができ、大変嬉しく思っております。
合格者4名のうち、日文3年生の加藤結実さんと、2020年3月に英コミを卒業した楢岡あゆみさんのお二人にZoomでお話をうかがいました。このお二人は、昨年の夏に実施した「日本語教育能力検定試験合格のための夏期講座」にTAとして過去問の解説を担当してくれた方々です。合格した感想、勉強のコツなど色々とうかがってみました。
Q1:日本語教育能力検定試験に合格した感想を教えてください!
加藤:合格することができ、とても嬉しいです。昨年の夏期講座への参加、そして今年の夏期講座でTAに挑戦して本当に良かったと思いました。
楢岡:合格できて本当に嬉しいです。夏期講座を受講したからこそ掴めた合格だと思っています。
Q2:試験勉強をする際に工夫したことがあれば、教えてください。
加藤:インプットは周辺知識と一緒に覚えたり、赤本(※注1)と大学の日本語教育課程の授業で用いたレジュメなども活用して授業と関連させて覚えました。夏季休暇頃からアウトプットを重視するようにし、過去問や赤本の問題を繰り返し解きました。問題から新たに得た知識などは、赤本に書き込んだり、過去問に付箋で貼り付けて後から確認できるようにしました。
楢岡:赤本や教材で学んだ用語の説明や内容をノートに自分の言葉で書き、それを何度も見返していました。音声問題のために単語帳に印刷した口蓋図を貼り、何の音かすぐに当てられるように何度も見直ししました。(※注1:「赤本」とは、ヒューマンアカデミー著(2009)『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第4版』、翔泳社のこと)
Q3:ピアサポートTA講座は、どのような点で役立ちましたか?
加藤:第三者に納得してもらえるくらい自分の言葉で説明できるようにすること、問題は正答についてだけでなくそれ以外の選択肢が何故違うのかまで考えること、関連事項も押さえること、といったことが定着しました。
楢岡:TAとしての責任があったので自分が解説する個所はとことん調べ、勉強していました。ほかのTAの方の解説も工夫が凝らしてあり、自分で本やインターネットを使って調べるより内容がスッと頭に入ってきました。試験当日も、これは夏期講座で登場したところだからわかる!と自信をもって回答できました。また、様々な学科のいろいろなバックグラウンドを持つ学生に出会い(※注2)、言語や日本語教育の話などができたことも良い点でした。(※注2:「日本語教育能力検定試験合格のための夏期講座」は、主催は日文ですが、学科学年を問わず参加することができます)
Q4:合格を目指す後輩たちへ一言!
加藤:夏期講座は夏休み中にじっくり検定試験に向き合う良い機会になると思います。TAも、検定試験のためはもちろんですが人前で説明する力も付くので、ぜひ挑戦してみてほしいです。最後まで諦めず、頑張ってください!
楢岡:難易度が高い試験なので勉強するのは大変ですが、一生懸命取り組んだ分成果がきちんと返ってくる試験だと思います!頑張ってください!
日本語教育に興味がある方、ぜひ在学中にこの試験に挑戦してみませんか?
来年度も夏に夏期講座を実施予定です。皆さまの積極的なご参加をお待ちしています!!
(植松容子)