日文ブックリレー第11回 [2021年06月12日(土)]

インスタグラムで始まった「日文生ブックリレー」をブログでも掲載しています。
今回で第11回目です。

日文のインスタグラムは以下の通りです。日ごろのイベントなどをアップしています!
是非覗いてみてください。
日文アカウント:@swu_nichibun_official

本を通じて日文生同士はもちろん、受験生の方とも繋がっていければ嬉しいです。
今回は3年のお2人です👏

①MMさん⛅

こんにちは!

一年に一度はやってくる干し芋にハマる時期に突入したM.Mです。

今回私が紹介させていただく作品は、福徳秀介さんの『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』です。

作者の福徳さんは、2020年キングオブコント優勝のお笑いコンビ「ジャルジャル」のメンバーとして活躍しています。お笑いコンビとして人気を集める中、鬼才を持っていると言われている福徳さんの、小説デビュー作となっています。

主人公は、私達と同じ大学に通う男子学生。
彼は入学前に憧れていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送っていました。
日傘をさしていつも人目を避け、青春を謳歌している学生グループを妬ましく思う、そんな日々。
友人は一人。銭湯掃除のバイトと孤独な大学生活だけの毎日。
そんなある日、大教室で学生の輪を嫌うように席を立つ凜とした女子学生に出会います。
その姿が心に焼き付いた「僕」は次第に深く強く彼女に惹かれていきます。
やっとの思いで近づき、初デートにも成功し、これからの楽しい日々を思い描いていた矢先に、驚くような展開が待っています。

この作品は恋愛小説でありながら、「生きる」ことや「死ぬこと」についても考えさせられました。
この本の中には、「僕」の祖母のことばがいくつも登場します。
さらに、予想外の展開と共に毎日違った空の表現で、それらのことばに変わりゆく空の表情が寄り添います。
毎日の中で、変わるものと変わらないものがあること。
きっと、ぼーっと生きていたら気づかなかったようなことをこの作品で気づかされます。

ではここで本文から、私の胸を打った「僕」の祖母の言葉を紹介しましょう。

『人は今日死ぬかもしれない。だから毎日を全力で生きなさい。でも多分、明日も生きてるから今日は休んでもいいよ』

本文の祖母の言葉は、心をグサッと突き刺すように本意をつくような言葉もあれば、
ほっと安心できるような言葉に救われたりもします。
さらに注目すべきは「空」の表現。それらの豊かな表現はストーリーに深みを出し、
この本を読んだあなたはきっと、頭上に広がる空を見上げてしまうでしょう。

お次は、最近ミュージカル鑑賞と料理にハマっているというA.Kさん、よろしくお願いします!

②AKさん☕

こんにちは。
ミュージカルを観た後は歌いながら料理をして主人公になりきるA.Kです!1人で何役もします。
私が紹介させていただく本は、青山美智子さんの『木曜日にはココアを』です。
静かな住宅街の隅にある「マーブル・カフェ」。
決まって木曜日に来店し、いつも同じ窓際の隅の席に座って同じオーダーをする女性がいる。
僕はその人を密かに「ココアさん」と呼び、木曜日にはとびきりおいしいココアをいれる。
ある木曜日、いつものようにやってきたココアさんだが、どこか様子が違っていた。
1杯のココアから始まり、小さな出来事がつながっていく12色の心温まるストーリー。
この作品と出会ったのは、優しい気持ちになりたくて本屋さんで本を探していた時でした。
本棚を見ていると「ココア」という文字が目に飛び込んできました。
その甘そうな題名に惹かれ、なんとなく手に取ると、帯には「感動」「温かい気持ちになる」とあり、
短編集であることも決め手となり私の元へやってきました。
1話1話は独立した話のようになっていますが、実は全て繋がっていて、読み返すことでより感動が味わえます。
そして人の縁が運んでくる優しさがこの作品には詰まっていて、読んだ後には自分のそばにいる大切な人のことを思わずにはいられませんでした。
また、物語を彩る12色にも注目し、是非その色を想像しながら読んでいただきたいと思います。
きっとあなたも自分を彩る色を探したくなることでしょう。

中々気軽に人と会えない時間が続きますが、そんなときこそこの本を読んで自分の周りにいる人、いた人が自分にとってどんな存在なのかということを考えてみるのはいかがでしょうか。もちろん、ココアを片手に。

お次は、モーニング娘。のライブ映像を見ることにハマっているというY.Kさん、今度一緒にライブに行きましょう!よろしくお願いします。

引き続き更新していきます✨
(CC)