日文ブックリレー第16回 [2021年08月05日(木)]

インスタグラムで始まった「日文生ブックリレー」をブログでも掲載しています。
今回で第16回目です。

日文のインスタグラムは以下の通りです。日ごろのイベントなどをアップしています!
是非覗いてみてください。
日文アカウント:@swu_nichibun_official

本を通じて日文生同士はもちろん、受験生の方とも繋がっていければ嬉しいです。
今回も3年のお2人です👏

①SKさん🍶

こんにちは、お酒を飲みながら映画を見ている時に一番の幸せを感じるS・Kです。
私が紹介する本は 谷崎潤一郎『痴人の愛』です。

第二次世界大戦終戦直後の昭和22年に刊行された本です。
「谷崎潤一郎」という名前は皆さんも国語の授業で聞いたとこがあるのではないでしょうか?

お話の舞台は大正時代末期の日本。

真面目な会社員である「河合譲治」がカフェでウェイトレスの見習いとして働いている「ナオミ」という美少女と出会うところから話が始まります。
譲治は28歳、ナオミは15歳。
譲治はナオミを妻にするために引き取って一緒に暮らし始め、自分好みに育てようとします。
しかしナオミは次第に、自分の美しさに気付き、そして自分が今いるところの狭さに気付き、
覚醒していきます。そんな中ではもちろん譲治の教育はなかなか思い通りにはいかず…。
最終的に2人はどうなってしまうのか。
目まぐるしいほどの美貌を持つ少女とその少女を思い通りに育てようとする男の8年間を描くこの作品。
ぜひ、2人の顛末を見届けてみてください。

果たしてどちらが「痴人」なのか、はたまたどちらも「痴人」なのか。

読んで、考えてみてください。

この本とは大学2年生の時に取った近代文学の授業で出会いました。
初めて手に取った時は「28歳の男性が15歳の美少女を自分勝手に育てていくお話、
なんてことをしているの!?」と思いました。
今でしたら半ば犯罪ですし、女が育てられる側なんて悔しい!などなど様々な感情と共に読み進めていました。

そう思いながらも、読んでいくうちに魅了された点があります。
それは谷崎の「女性の描き方」です。
谷崎は、無垢な少女から徐々に覚醒していくナオミの危なっかしくも魅惑的な姿を文章だけで華麗に表現し、描き切っています。
挿絵などは一切ありませんが、文章を読んだだけで、その艶めかしいナオミの様子が目の前に浮かんでくるようでした。

女の子は何かにつけて「女の子らしく」と言われます。

それがうざったく感じた時は、ぜひこの作品を手にとって、自由奔放に、
かつ美しく振舞うナオミと自分を重ねながら読んでみてください。
鬱蒼とした気分が吹き飛ぶほどの清々しさがこの作品にあるように感じます。

ところで、みなさんは「推しの古典助動詞」などはありますでしょうか?
お次は、「終止形接続」の助動詞にハマっているというS・Yさんです。

よろしくお願いします♡

②SYさん🍎

【ドドソベリイドソドベリイ!

鏡や鏡、犯人はだあれ?】

私が紹介するのは森川智喜「スノーホワイト」という推理小説です。

言わずと知れたおとぎ話「白雪姫」を題材とした物語で、
メルヘンな世界観で本格的な推理バトルが繰り広げられます。

主人公は襟音ママエという14歳の普通の女の子。
推理は苦手でも「真実を知ることができる鏡」を持つ、【反則】の名探偵です。
助手である小人のグランピーと二人三脚で私立探偵事務所を運営し、
様々な事件を、時に誤魔化しつつ、言いくるめしつつ解決していました。

そんなある日、名探偵スノーホワイトの命を狙うお妃様が現れて、
物語はどんどんエスカレートしていきます!

おとぎ話と本格ミステリーの融合、メルヘンな語り口から繰り出される高度な推理劇の面白さは、
まさに【反則】級です!

本を開いたら止まらないミステリーを、ぜひ一度体感して下さい!

次回の担当は、散歩にはまっているA.Iさんです。お楽しみに!

(CC)