<日文便り>
こんにちは!日文の植松です。
6月は日本語文法論の授業で2回、海外の日本語教育機関とオンラインで交流を行いました。
その2回目の様子をお伝えします。
6月29日(火)に、日本語文法論(80名)のクラスに本学日文卒業生の外口さんをゲストスピーカーに迎え、日本語教師の仕事および在学中の過ごし方についてお話をうかがいました。
外口さんは在学中から、日本語教育実習の授業でもキラリと光る力を発揮していましたが、
3年間日本語学校の教壇にたつという経験を経て一回りも二回りも成長し、
学生たちは夢中で外口さんの経験談に耳を傾けていました。
卒業生が活躍している様子を見るのは、本当に嬉しいものです 🙂
(外口さん)
(対面60名、オンライン20名で実施)
外口さんは在学中に、国際交流基金の「日本語パートナーズ」という制度を利用して、
1年間インドネシアの高校で日本語教師のTAを経験しました。
その際に研修でお世話になったアイルランガ大学のアントン先生にもオンラインで参加していただき、インドネシアの日本語教育の実情、インドネシア語母語話者が日本語を学ぶ際の困難点等について、興味深いお話をうかがいました。
(アントン先生に質問)
学生からのコメントを一部紹介します!
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日本語を教えている方のリアルな本音を聞くことができて楽しかった。
自分が感覚的にしかわかっていないことを人に理解してもらえるように説明するというのはとても難しいので、それを実際にやっている日本語教師の凄さの片鱗を見たような感じがする。
外口さんが「日本語教師として、勉強と反省の日々」とおっしゃっていたように、毎日のように新しい視点から日本語を考え続けるのは大変だがやりがいのある仕事だろうなと思った。
また、インドネシアには日本語学習者が多いことを知って、嬉しかった。
今日の授業を通して、インドネシアに関心を抱いた。
(日文2年 Oさん)
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外口さんの講演ですが、日本語教師になって3年という、
色々なことが軌道に乗り始めるであろうこの時期に、お話を聞けたことは貴重な経験だったと思う。
特に、苦労したことが、近い過去の経験と言えばよいのだろうか、
ベテランの先生からお話をうかがうよりも、よりリアルに想像できた。
その分、やりがいや、日本語教師をすることの魅力、楽しさも伝わってきて、
将来なりたい理想像の一人になった。
(日文1年 Iさん)
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アントン先生のお話では、インドネシアの人が日本のアニメや漫画文化を通した技術力に関心を強く持っているということがとても印象に残った。
それらの文化が評価されていることはわかっていても実際に日本語教育にどれほど影響を与えているのかが実感できなかったため、今回具体的な日本への関心を知ることができて良かった。
今回の講演で日本語教師のリアルな苦労やインドネシアでの日本語を学ぶ動機についてなど、様々なことを新たに知ることができ、自分のキャリア形成について考えるにあたってとても参考になり、とてもよかったと感じた。
(心理3年 Oさん)
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授業の一環ではありますが、学生にとって身近なキャリアモデルを見ることで、
一つのキャリア支援にもなったのではないかと思います。
今後も、対面/オンラインにかかわらず “外へと開かれた授業” を意識し、
知識と実践(実際)を結びつける過程で得られる気付きを大切にしたいと思います。
(植松容子)