受験生の方へ 夢をつなぐ~オープンキャンパスでのひととき~

受験生の皆さん こんにちは。
古典文学担当の山本です。
皆さんの中に、卒業後の進路として、国語の先生になりたいと考えている方はいますか。
先月のオープンキャンパスの時、その夢を叶えた卒業生が尋ねてきてくれました。
その時のことをご報告します。

昨年3月に卒業したHさんは、現在、東京の私立高校で教壇に立っています。
着任1年目がコロナ禍という異常事態の中で、いつにもまして苦労の多い1年だったと思いますが、
これまでの苦労を尋ねると、昨年よりも今年の方が大変ですという意外な答えが返ってきました。
授業はもちろん、クラス担任や部活顧問といった、昨年までは主担当でなかったものが、
今年度は自分の力で進めなければならず、その難しさを感じながら、
日々仕事に向き合っているとのことでした。

Hさんとは、3年次の時、ゼミ担当として色々な話をするようになりましたが、
もともと国語教員を志望し、2年次まではまず教員として必要な学力を身につけようと、
授業に取り組んでいたそうです。
3年次になってから、中学校でのボランティア活動等、学びの場を広げ、
その経験をもとに教育実習に臨み、教員採用試験の合格を勝ち取りました。
合格の報告を受けた時は、何より教職担当の先生方のご指導のお陰と話してくれましたが、
当然それだけではなく、自分の夢を実現するために、
必要なことを一つひとつ積み重ねてきた結果だと思います。

オープンキャンパス当日、
現役ゼミ生のTさんがちょうどキャンパスアドバイザーとして参加していました。
彼女もまた教職志望だったので、二人を引き合わせました。
ほんのわずかな時間でしたが、Tさんにとっては、
現場の先生から直接話を聞ける貴重な機会となったようです。
またHさんからも、後輩との話が刺激となり、
新たな気持ちで仕事に取り組みますというメールをもらいました。

今回は私のゼミ生同士の交流でしたが、日文では、教職に就いた卒業生の話を聞く、
教職座談会が毎年開かれています。
Tさんは、昨年のその会でHさんの話を聞いていたので、話が弾んでいました。
このように本学では、自分の夢を叶えた人とつながる機会がたくさんあります。
入学したら、4年後の自分を考え、まずは様々な人に出会い、
その話に耳を傾けることをお勧めします。

  (山本晶子)