インスタグラムで始まった「日文生ブックリレー」をブログでも掲載しています。
今回で第25回目です。
日文のインスタグラムは以下の通りです。日ごろのイベントなどをアップしています!
是非覗いてみてください。
日文アカウント:@swu_nichibun_official
本を通じて日文生同士はもちろん、受験生の方とも繋がっていければ嬉しいです。
今回も3年のお2人です👩
①MYさん🎃
バイクでツーリングに行くことが大好きなMYです。
季節が初夏へ移り変わるひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。
西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、
魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。
喜びも、希望も、もちろん幸せも••••••。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。
この作品、題名が魅力的で手に取って、読んでから有名な作品であったことを知りました。
自分が無知すぎて恥ずかしくなってしまいました。(笑)
おばあちゃんの生活が素敵すぎて「いつかこんな生活してみたいなあ。」と思うほどでした。
言葉の色彩がとても鮮やかで柔らかい作品です。
今様々なことで不安を抱えている人に読んでほしい作品です。次はポケモンシールを集めることにハマっているYYさんお願いします☺
②YYさん🐈
ポケモンパンシールを集め始めて気づけば1年になりました、YYです!
私が今回紹介するのは、川村元気著の「世界から猫が消えたなら」です。
【あらすじ】
余命あとわずかと宣告された郵便配達員の彼は1日の命と引き換えに、大切なものを消していく。
電話、映画、時計……大切なものが失われていく世界のなかで、彼は愛猫とともに、
かつての恋人、親友、疎遠になってしまった父の想いに触れていく。
そして最後に彼が見つけたのは亡き母が残したメッセージだった————。
この作品は、「天気の子」のプロデュースや、「映画ドラえもん」シリーズの脚本など、作家以外でも活躍する川村元気のヒット作です。
2013年に本屋大賞にノミネートされています。
佐藤健さんが主演で映画化もされているので、知っている方も多いのではないでしょうか。
皆さんは、普段身の回りに当たり前になるものがある日突然存在ごと消えてしまったら…なんて考えたこと、ありませんか?
例えば、今や生活必需品になっているスマホ、生活を彩ってくれる音楽、人と人とを繋ぐネット社会そのものなど、
皆さんの身の回りにあるものには、一つ一つ思い出がこもっていて、大切なものですよね。
主人公は、「寿命を一日延ばす」ために、映画や時計を思い出ごと消し、失ったことで、
それらの大切さと、彼に向けられていた想いの存在に気がついていきます。
そして、タイトルにある「猫」によって、主人公は母が見つけたメッセージにたどり着きます。
「何かを得るには何かを失わないと」これは作品の中に出てくる言葉です。
私たちが日々得ているものも、何かを失いながら得てきたものなのだ、と実感させられます。
もし、あなたが命と引き換えに何かを消すとしたら、あなたが選ぶものはなんですか?
詩のように優しい文体と、猫やアロハシャツ姿の悪魔など、可愛らしい要素を多く盛り込みながら、
確実に読者に「生きること」を考えさせてくれる作品。
そして、登場人物それぞれの「想い」は涙させられます。
猫好きの方、感動小説が好きな方、難しい文体が苦手な方、その他どんな方にも読みやすく、おすすめできる作品です!
次は、果汁グミにハマっているYMさん、お願いします!
(CC)