ブックリレー第２９回

私が紹介するのは上橋菜津子さんの「獣の奏者　Ⅰ闘蛇編」です。
この小説は、NHKで「獣の奏者　エリン」としてアニメ化しています。
今から11年前のアニメなのですが、大学の授業の関係で小説とアニメを見返し、感動したので共有します!

ファンタジーな世界が舞台となったこの小説では、
軍隊の長に当たる大公が支配する大公領と、国の長が治める真王領にわかれています。
大公、真王にはそれぞれその権力と強大さを象徴する「闘舵」「王獣」という生き物がおり、
主人公・エリンの母は闘舵を育てる医術師でした。
悲劇により母を亡くしたエリンは、母と同じ医術師になるため、
王獣を育てるカザルム学舎という学校の入舎します。
このことをきっかけに、エリンは国の争いに巻き込まれることとなります。

「獣の奏者」はエリンの成長を見守りながら、
上橋さんの世界観を楽しむことができる素敵な作品です。

気になった方はアニメからでも小説からでも、ぜひ手にとってみてくださいね🙌
次は最近筋トレを始めたHさん、よろしくお願いします🕺✨

②YHさん🦆

こんにちは、最近筋トレにハマっているYHです。
寒い季節になるとお布団に入っても手足が冷たくてなかなか寝つけませんが、
寝る前に軽い筋トレをすると体がポカポカになって気持ち良く眠れるのでオススメです！
さて、今回紹介するのは万城目学著『鴨川ホルモー』です。

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このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。
葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。
腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。
このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。
祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。
「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。
戦いの時は訪れて、大路小路にときの声。
恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。
京都の街に巻き起こる、疾風怒濤の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。
前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり‼︎
（裏表紙あらすじより引用）
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万城目学さんの作品は『鹿男あをによし』『偉大なる、しゅららぼん』『プリンセス・トヨトミ』など
面白いものが沢山ありますが、私はその中でも『鴨川ホルモー』を特にお勧めします。
上記した裏表紙のあらすじを見ると、初見の人は何のことだかさっぱりわからないと思います。
主人公である安倍は京都大学で京大青竜会というサークルに参加します。
しかし、特に目的のないと思っていたサークルは謎の競技「ホルモー」を行う会であることが明かされ、
阿部は風変わりな儀式を行い式神の存在を認識し、激しい戦いに身を投じることになります。
「ホルモー」と安倍の恋と友情をコメディタッチで描いた青春小説です。
正直読んでもらわなければ面白さが伝わらない小説だと思います。
かなり現実離れした設定ですが、登場人物の心情や行動に共感できる点が多く、
もし現実にこんなことがあったら……とつい考えてしまうような作品です。
味のある文体が読んでいるこちらを飽きさせることなく不思議な世界に引き込んでくれます。
読み終わった後に裏表紙のあらすじを読むとそこに内容の全てが詰まっていて、
ついもう一度読みたくなってしまう魅力のある小説です。
山田孝之さん主演で映画化もされているので、そちらもぜひ見てみてください！

次は、推し活で大忙しのEHさんよろしくお願いします！

(CC)