学生の声 日本語日本文学科の4年間

<日文便り>

4年間、日本語日本文学科で学び、
卒業論文(日本語学ゼミ)を、無事、提出した学生3名に聞いてみました。
一問一答は以下をご覧ください。
自立心や文章力を養い、友人ややりたいことと出会えた4年間であったこと、
4年前にこの学科への進学を決めた理由、日本語や文学を学ぶ意味などを答えてくれました。
嶺田明美

①4年間で一番身についた、成長した、と思うことは何?
Yさん
自立心。大学生になって、自由度が高くなる一方で、自分で考え、決断、行動しなければならない局面が増えた。最初に直面するのが履修登録、その他アルバイトや就職活動、卒業研究。その一瞬の感情に流されない、先を見据えた選択や行動が数日後、数か月後、数年後の自分を作ることを学んだ4年間だった。

Nさん
文章を書く力だと思います。レポートを書く機会が沢山あったので、そのおかげで書けるようになったのではないかと思います。卒業論文は本当に書けなくて苦労しましたが、普段のレポートが無ければもっと書けなかったと思います。

Tさん
4年間で一番身についたのは文章を書く力。他の学科より書く量が多いらしいので、その分上手い言い回しで文章を書き、まとめる力がかなり身についたと思う。

②日本語日本文学科でよかったなあ~と思うことがあれば。
Yさん
今自分の周りにいる友人、教授、興味を持って取り組んだ研究課題に出会えたこと。やりたい事、なりたいものが見つからないまま始まった大学生活だったが、これらの出会いを経て、大学に行く目的、学ぶ目的が見つかり、実りあるものになった。ことばはあまりにも身近で、いざ学ぶとなるとちょっとした発見すらも全て新鮮に感じられて学び甲斐があること。

Nさん
偶然かもしれませんが、似たような趣味の人が沢山いて、本当に楽しかったです。学びの面で良かったことは、興味がある授業を受けられることと、同じ授業を受けている人の意見を聞けて、共感したり新しい知識をつけられたりしたことだと思います。

Tさん
日本語についてたくさん学べたこと。書道を4年間履修できたこと。日本語学のゼミにいても文学履修は避けられなかったけど学んでみると興味深くて面白いということが分かったこと。また、学科の雰囲気が自分に合っていたとも思う。穏やかで大人しくて真面目な人が多い印象です。

③4年前、日文に決めた理由は?
Yさん
大学での専攻は、なりたい将来像から逆算すると良いとよく聞くが、当時はまだやりたいこと、なりたいものが見つかっていなかったため、得意な国語だったら興味を持って学べるかも、という理由で入学した。

Nさん
とにかく国語が好きだったのと、日本語学に興味があったので決めました。

Tさん
小学生くらいからずっと日本語(語の成り立ちや方言)に興味があったから。あとは、書道の授業があることも決めた理由です。

④「日本語や文学を学んで、なんか役に立つ?」と聞かれたら、どう答える?
Yさん
日本語学に触れ、常に場面に合った日本語で、相手に伝わりやすい形で言葉を紡ぐよう意識するようになった。日本文学に触れ、知らない語彙、表現と出会い、自分の表現の幅が広がった。人と生活する上でことばが必要不可欠である以上、これらの学びが生かされる場面は必ずあると思う。

Nさん
職業に直接役に立つかと聞かれたら、そういう側面は他の学科より少ないと思うし、そういうイメージを持たれていると思います。でも直接役に立っていないというより、どの面でも役に立っているから目立たないだけなのではないかと思います。

Tさん
何かに直結して役に立つことはないかもしれない。正直、就活中は、英語系の学科は英語力が活かせるし心理や福祉、初教は資格をとって職に活かせるけど、日文って特に何にも直結しないから難しいよねって友人と話しました。でも、日本語について学んだり研究したら、日常会話なども気になって考えちゃうし、普段話してる「ことば」のことを知るのは面白いし、文学もただ読むだけでなく一つ一つ見ていくことで違った読み方ができたり考えさせられることもあって、非常に楽しいし面白いです。興味のあること、知りたいことを追求し考えることは、目に見える何かに役立たせるためのものではないと思います。