ブックリレー第36回

インスタグラムで始まった「日文生ブックリレー」をブログでも掲載しています。
今回で第36回目です。

日文のインスタグラムは以下の通りです。日ごろのイベントなどをアップしています!
是非覗いてみてください。
日文アカウント:@swu_nichibun_official

本を通じて日文生同士はもちろん、受験生の方とも繋がっていければ嬉しいです。
今回は新3年のお2人です👩

①KNさん🎮

最近VTuberにはまっているK.Nです。
ゲーム、雑談、歌配信などから、幸せをもらう毎日です!

今回紹介する本は、村山早紀さんの「コンビニ たそがれ堂」です。
《あらすじ》
商店街のはずれに、夕暮れになると現れる不思議なコンビニ「たそがれ堂」。
レジにいる銀髪金眼のお兄さんの、「いらっしゃいませ」という温かい声。
たそがれ堂には、なんでも揃っていて、大切な探し物がある人は、必ずここで見つけられるという。
さまざまな後悔や悩み、葛藤を抱えたお客さんは、探し物を見つけて、自身の後悔と向き合う。
みなさんは、心の底から欲しいと願う、大切な探し物はありませんか?
たそがれ堂なら、見つけられるかもしれません。
ファンタジーのようで、いつか自分にも起こりそうな不思議な気持ちになるお話です。
少し切なく、読むたびに泣いてしまいますが、絵本のような優しい文章なので、とても心温まります。

5つの短編集が集録された「コンビニ たそがれ堂」、ぜひ手に取ってみてください!

次は、ラジオの深夜番組にハマっているSKさん、よろしくお願いします!

②SKさん📻

こんにちは。
ラジオの深夜番組にハマっているSKです。
最近、推しのアイドルが深夜にレギュラー番組を持ったので、毎週夜更かしして聴いています。

私が紹介する本は、宮木あや子の『雨の塔』です。
宮木あや子はドラマ化され話題となった『校閲ガール』でご存じの方も多いと思いますが、
『雨の塔』はこれとはかなり雰囲気が違った作品です。

【あらすじ】
その岬には資産家の娘だけが入れる全寮制の女子大があった。
衣服と食べ物は好きなだけ手に入るが、情報と自由は与えられない。
そんな陸の孤島で暮らす矢咲小津三島都岡
孤独な魂は互いに惹かれあい、嫉妬と執着がそれぞれの運命を狂わせてゆく。
胸苦しいほど切なく繊細な、少女たちの物語。(裏表紙より)

4人だけで完結してしまう少女たちの関係は、強いように見えるけれど、繊細で脆く、危うさを孕んでいます。
世界から取り残され、閉ざされた世界に描かれる4人の少女たちは籠の中の鳥のよう。
そこにあるのは、胸がきゅっとなるくらいの美しさと、きれいさと、甘さ。
この耽美的な世界観にずっと浸っていたくなる一冊です。

雨がしとしと降っている日に、矢咲の弾くサティの曲を聴きながら読まれてはいかがでしょうか。

次はMSさんです、お願いします!

(CC)