<授業風景>
日本語教育入門は、日本語教育に関心をもち知識を獲得するということだけでなく、日本語母語話者と外国人(日本語非母語話者)との共生を考え行動につなげることを目指した授業です。
そのために、いろいろな内容を取り上げています。
(1)日本語学習者との出会いと授業交流
TUJの日本語授業とも授業交流を進め、TUJの日本語の授業に参加しました。
初対面同士、ペア―なります。
自己紹介のあとはロールプレイ、そしてさらに真のコミュニケーションへと発展していきます。
TUJの授業参加終了後に、大学に戻り「日本語教育入門」の授業で内容を共有します。
(2)主体的な活動
「やさしいにほんご」からコミュニケーションを考えていきます。
身の回りの日本語を、
学習者のためにやさしく書き換えることって案外難しいという感想がよく聞かれます。
例えば、駐車場の看板を取り上げたグループがいました。
これを「やさしく」するとどうなるのでしょうか。
車を停(と)めているときは、エンジンを止(と)めてください。
子どもはここで遊んで(あそんで)はいけません。
車は、ゆっくり、安全(あんぜん)にお願いします。
車がぶつかったり、何(なにか)盗まれたときは、自分で解決(かいけつ)してください。
このようになりました。
日本語の受身や使役、主語が示されていないことは学習者には難しいのですが、
このグループはよく工夫がされていますね。
(3)7月7日にはイベンが開催されます。広告会社の博報堂の社員の方に来ていただきます。
これからは、外国人のいる職場は特別なものではなくなっていきます。
お互いの強みをいかすには、コミュニケーションの質を良くすることはとても大事です。
他にも、教科書を比較して発表をするなど、いろいろなことに学生主体で取り組んでいます。
(近藤彩)