〈日文便り〉こんにちは。古典文学担当の山本です。
今日は、教員として活躍している卒業生について紹介します。
荒天となった先週末6月3日の午後、高校の先生方を招いた進学相談会が行われました。
この会では、本学の教育や入試に関する説明がなされるので、高校3年を担当する先生方が多く参加されます。
その一人として、3年前に日文を卒業し、都内の私立高校の教員となった卒業生(ゼミ生)が来校してくれました。
聞けば、初めてクラス担任となった学年が高校1年で、そのまま持ち上がり、今年度は高校3年のクラスと現代文を担当しているのだそうです。
彼女の教員としてのスタートは、コロナ感染症が広がり始めた最初の年で、普段の教育活動とはほど遠いものでした。それから3年、昨年末にやっと実現した修学旅行等の話の様子から、彼女が生徒一人ひとりに真摯に向き合い、また同僚の先生方と共に学校を支えるスタッフとして励んでいることがよくわかりました。
彼女から後輩たちへのメッセージを預かりましたので、ここに紹介します。
卒業してから3年が経ちますが、他の大学ですごしたどの友人よりも、楽しく、充実した4年間を過ごすことができたなと、心の底から思います。今、目の前にある全てのことに、全力で挑戦してください。大学生活での全ての学びと経験が、自分を大きく変え、成長させてくれます。今、私が夢を叶え、笑顔で教員生活を送ることができているのは、昭和女子で、日文で、たくさんのことに挑戦し、多くの経験ができたからだと、感じています。笑顔で楽しく、挑戦し続ける毎日を過ごしてください!!
(学科長の嶺田先生と一緒に記念撮影)
これから大学受験に向かう生徒たちのサポートなど、ますます仕事の責任は重くなっていくと思いますが、この言葉通り、常に前を向き、笑顔を絶やさず何事にも挑戦する彼女ならば、しっかりとその仕事をやり遂げることと思います。
先週は、他にも教職に就いた日文の卒業生との出会いがありました。
5月中旬から6月は、教職課程を履修している学生は、中学や高校に教育実習に行きます。
その実習先で、ゼミ生の担当となったのが日文の卒業生でした。
お話を伺うと、本学大学院の修了後、母校に赴任されそのまま勤務されているとのことで、卒業してから20年が経つそうです。
この高校には、もう一人日文の卒業生がいて、授業前の忙しい時間にも関わらず、懐かしい顔を見せてくれました。
日文は、教育学部のように何十名も教員を輩出するという学科ではありませんが、教員としてのキャリアを着実に積み重ねている卒業生がいることは、大変嬉しいことで、こうした卒業生の存在は、教職を目指す在学生にとっても心強いものと思います。今回出会ったどの先生も、はつらつとしていて、私自身も励まされました。
日文では、教職に就いた卒業生から直接話を聞くキャリア支援講座を行っていますが、こうした実績がより確かなものになるよう、様々な形で学生のサポートを行っていきたいと思います。
(山本晶子)