インスタグラムで始まった「日文生ブックリレー」をブログでも掲載しています。
今回で第45回目です。
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日文アカウント:@swu_nichibun_official
①HFさん
こんにちは!ゲームが趣味のHFです
今回私が紹介するのは、菊池寛の長編小説『真珠夫人』です。
作者の菊池寛は大正から昭和にかけて活躍した文豪の一人で、文藝春秋社の創立者であり、芥川賞・直木賞も設立した「文壇の大御所」とも呼ばれる人物です。
彼の作品である「形」「恩讐の彼方に」などは教科書にも採用されているので、読んだ事がある人もいるかもしれません。
彼の作品である「形」「恩讐の彼方に」などは教科書にも採用されているので、読んだ事がある人もいるかもしれません。
登場人物の一人である真一郎は乗っている自動車が事故に遭い、自分は助かったものの同乗していた青年が瀕死の状態になります。
彼は真一郎に「ノートブックを捨ててください」「時計を返してください」「瑠璃子!」と伝え、真一郎に豪華な時計とノートを渡し亡くなりました。
その為真一郎は情報を集め、美しい妖艶な未亡人、「瑠璃子」のもとを訪ねます。
しかし時計を受け取る瑠璃子の様子に違和感を覚えた真一郎は、この違和感の謎を解きたいと思う様になりました。
彼は真一郎に「ノートブックを捨ててください」「時計を返してください」「瑠璃子!」と伝え、真一郎に豪華な時計とノートを渡し亡くなりました。
その為真一郎は情報を集め、美しい妖艶な未亡人、「瑠璃子」のもとを訪ねます。
しかし時計を受け取る瑠璃子の様子に違和感を覚えた真一郎は、この違和感の謎を解きたいと思う様になりました。
実は真一郎は青年から「捨ててください」と頼まれていたノートブックを捨てずに持っていました。
そこには瑠璃子が他の男にも時計を渡していた事、瑠璃子に弄ばれていた事、それにより死を決めた事が書かれていたのでした。……
そこには瑠璃子が他の男にも時計を渡していた事、瑠璃子に弄ばれていた事、それにより死を決めた事が書かれていたのでした。……
この作品は昼ドラにもなっていて、その印象が強い方たちからすると「男を手玉に取る妖艶な女性の話」というイメージが先行している場合もあります。
確かに瑠璃子は悪女であり、そう思う事を間違いだとは言えません。
けれども「真珠夫人」の本質はそこではなく、描かれているものは優しい親子愛であり、正義とは誰から見た正義か?という問いかけであり、そして何よりも純粋で悲しい愛の物語であると考えています。様々な人間、様々な角度、様々な思考から見ると、誰が悪なのか誰が正義なのかが分からなくなってくるのがこの作品です。
是非一度読んでみてください。次はアニメが好きなRSさんです!
確かに瑠璃子は悪女であり、そう思う事を間違いだとは言えません。
けれども「真珠夫人」の本質はそこではなく、描かれているものは優しい親子愛であり、正義とは誰から見た正義か?という問いかけであり、そして何よりも純粋で悲しい愛の物語であると考えています。様々な人間、様々な角度、様々な思考から見ると、誰が悪なのか誰が正義なのかが分からなくなってくるのがこの作品です。
是非一度読んでみてください。次はアニメが好きなRSさんです!
②RSさん
こんにちは! 内海紘子監督のアニメが大好きなRSです
今回私が紹介する本は、星新一『ボッコちゃん』です 作者の星新一は、SFを中心に生涯1000編を超える作品を執筆しました。
それらの多くは、400字詰め原稿用紙で10枚程度、わずか10分ほどで読み終えられる短い文学「ショートショート」。膨大な作品量でありながら、どの作品も質の高さを兼ね備えていたところから「ショートショートの神様」と呼ばれています。そんな星新一自身がショートショートの傑作50編を厳選したのが『ボッコちゃん』です。星新一の入門書とも言われています。舞台化やドラマ化もされた作品も数多く収録されており、累計260万部を突破しているロングセラー小説です。【表題作「ボッコちゃん」のあらすじ】
とあるバーのマスターは、接客ロボットのボッコちゃんを作りました。
彼女は人間と区別できないほど精巧に、美人に作られていました。
しかし、残念なことにできることは、おうむ返しとお酒を飲むことのみ。
マスターはボッコちゃんが飲んだ酒を回収し、お客さんにそのまま出すこともありました。
そんなボッコちゃんですが、客は酔っているため、彼女がロボットだとは全く気づきません。
それどころか、美人で大酒呑みのボッコちゃんは、バーの名物となるのでした。
ボッコちゃん目当ての客は増えていき、その中には、彼女を好きになってしまった青年がいました。
その青年はボッコちゃんへの恋心が高まった結果、ある行動を起こします。……chatGPTや人型AIロボットが話題である現代において、「ボッコちゃん」で描かれる光景は非常に想像しやすいと思います。しかし、この作品を読む上で忘れてはいけないのは、作品発表されたのが1958年であるということです。半世紀以上前の発想に追いついた現代だからこそ、改めて読む価値がある作品だと思います。そしてこの本は、クスッと笑える話から、ゾッとする話、考えさせられる話など、たった一冊で幅広く楽しめる作品が50話もあるので、自分に刺さるものがきっと見つかると思います!短い時間で気軽に異世界へ飛びたい方は、是非読んでみて下さい!
今回私が紹介する本は、星新一『ボッコちゃん』です
それらの多くは、400字詰め原稿用紙で10枚程度、わずか10分ほどで読み終えられる短い文学「ショートショート」。膨大な作品量でありながら、どの作品も質の高さを兼ね備えていたところから「ショートショートの神様」と呼ばれています。そんな星新一自身がショートショートの傑作50編を厳選したのが『ボッコちゃん』です。星新一の入門書とも言われています。舞台化やドラマ化もされた作品も数多く収録されており、累計260万部を突破しているロングセラー小説です。【表題作「ボッコちゃん」のあらすじ】
とあるバーのマスターは、接客ロボットのボッコちゃんを作りました。
彼女は人間と区別できないほど精巧に、美人に作られていました。
しかし、残念なことにできることは、おうむ返しとお酒を飲むことのみ。
マスターはボッコちゃんが飲んだ酒を回収し、お客さんにそのまま出すこともありました。
そんなボッコちゃんですが、客は酔っているため、彼女がロボットだとは全く気づきません。
それどころか、美人で大酒呑みのボッコちゃんは、バーの名物となるのでした。
ボッコちゃん目当ての客は増えていき、その中には、彼女を好きになってしまった青年がいました。
その青年はボッコちゃんへの恋心が高まった結果、ある行動を起こします。……chatGPTや人型AIロボットが話題である現代において、「ボッコちゃん」で描かれる光景は非常に想像しやすいと思います。しかし、この作品を読む上で忘れてはいけないのは、作品発表されたのが1958年であるということです。半世紀以上前の発想に追いついた現代だからこそ、改めて読む価値がある作品だと思います。そしてこの本は、クスッと笑える話から、ゾッとする話、考えさせられる話など、たった一冊で幅広く楽しめる作品が50話もあるので、自分に刺さるものがきっと見つかると思います!短い時間で気軽に異世界へ飛びたい方は、是非読んでみて下さい!
次はヨーグルトメーカーに興味があるSSさんです!
引き続きブックリレーを更新していくのでお楽しみに😄
(UR)