コロナ禍に受験生だった学生と秋桜祭 23年11月

<日文便り>
2023年11月、昭和女子大学では4年ぶりに入場制限なしの学園祭「秋桜祭」が開催されました。

私たち日文コースプロジェクト5(近代文庫所蔵『與謝野晶子書簡』コーパス化プロジェクト)では、「本気で生きろ! 超人生ゲームハイパー」とし、與謝野晶子とその周辺の人たちの人生をリアルに体感する人生ゲームとともに成果展示を行いました。

プロジェクト5は今年度も1年生から4年生まで総勢19名で活動しています。
ゼミも様々、日本文学、日本語学、日本語教育、それぞれを目指す学生の混成チームです。

4年生が受験・入学したのは、コロナがどんなものなのかもわからず、ほとんどのことがオンラインで行われていた時期です。3年生から1年生も、制限の多い高校生活を経て、受験、入学、大学生活と、すべてが手さぐり、これまでの当たり前が当たり前でなかった数年間を過ごしてきました。

そんなメンバーが、息を揃えて文化祭のひとこまを全員で作り上げ、様々なお客様をお迎えしました。

写真に写る大川さん(2年生)は、日文への入学を希望している高校生の相談に丁寧に応じてくれました。手前では、巫女さん、メイドさん、素敵に着物を着流す4年生(プロジェクトメンバーでもあります)、天然記念物オオサンショウウオを抱えた方も来場してくださいました。


ゲームの参加賞として、「人生」「荒波」「忍耐」「七転び八起き」「三歩進んで二歩下がる」などプリントされた特製クリアファイルを用意しました。題字はプロジェクトメンバーで書道部の竜澤さん、鈴木(雅)さん(2年生)の筆です。「荒々しく書いて」との発注に応えてくれました。約200部用意した景品も学園祭終了を待たずにほぼなくなり、レアな限定グッズとなりました。

ちなみに、おとなからこどもまで、好きなことばを選んでもらいましたが、「荒波」「忍耐」が人気でした。(七転び…、三歩進んで…は2日目のみの限定バージョンです。)

  

  

上:準備中、かかっていた音楽で踊り出す2年生、3年生メンバーのみなさん。みんな踊れるのが奇跡! 左下:お面は晶子、鉄幹、滿子(晶子晩年の愛弟子)、湖雄三(滿子の夫)、同人のみなさんです。引き当てた人物によりタスクと進むコマ数が変わってきます。

 

景品のクリアファイルをコツコツ制作してくれた4年生設楽さん、2年生竹下さん、鈴木さん。1年生の和田さんや土屋さん、4年生の浅野さん、渋谷さんにも大量に作成してもらいました。

学園祭らしく3年生のみなさんの呼び込みもあり、おとなからこどもまで、男子大学生・高校生のグループも沢山来場してくださり、とてもにぎやかな2日間でした。期間中数回来場してくださる方々もおり、その中でもお揃いの洋服を着た兄弟のお兄ちゃんなどは「あと6回くる!」(なぜ6回だったかは謎)と言いながらお父さんに手をひかれて帰って行った姿がいとおしく思い出されます。

小学校のプリントから大学のレジュメまで、景品のクリアファイルに入れてくれているといいな、とメンバー全員で願っています。

(宮嵜由美)