<日文便り>
3月23日(土)に昭和女子大学源氏物語シリーズ企画第三弾として「楽の音でたどる源氏物語」を開催しました。
この講座では、本学科の鵜飼祐江准教授による場面の解説と伶楽舎の方の演奏が交互に行われました。
今回は千年にわたり読み継がれてきた『源氏物語』の作中に描かれる音楽場面の再現を試みるということで、実際に笙、篳篥、龍笛、高麗笛、箏、和琴の6種類の楽器を使用して演奏していただきました。
また、演奏の前に楽器の紹介もしてくださり、理解が深まったことでより演奏を楽しむことができました。
『源氏物語』の原文や現代語訳を朗読したのは、鵜飼先生のゼミ生・プロジェクト参加学生・院生です!
最初は緊張しているようでしたが、事前に綿密な打ち合わせを行っていたこともあり、堂々とした様子で読み上げていました。
以下、朗読を担当した学生の感想です。
公開講座での朗読という貴重な体験をさせていただくことができ、嬉しく思います。
私は朗読経験がなかったため、朗読するものが古文ということもあって不安と緊張を感じていました。
しかし、本番では、聞き取りやすい声のトーンや速さ、各々の場面の情景などを意識しながら楽しく読むことができました。
今までの私にとっての雅楽は、頭の中でイメージし補っていたものでしたが、今回の講座で限りなく本物に近いものを聞けて、さらに作中の「袖かへすところを一をれ気色ばかり舞ひたまへる」(紅葉賀巻)という場面に近いものも実際に見ることができ、胸の内に沸き返るようでした。
(A.T)
私は、当日朗読をさせて頂きました。
なので、私からは、朗読と雅楽について感想を述べたいと思います。
今回の講演では、朗読の場面に合わせて演奏者さんが動いて下さるという場面が何箇所かあり、そこが見どころのひとつではないかと思いました。
例えば、「笛とり出でて吹きすましたり」と本文を朗読者が読むと、実際に楽器を取り出し吹いて下さるのです。しかも、狩衣を着た状態で! よって、今回の講演にて、実際動いて頂くことで、初めて当時の源氏がこんな風な動作をしたんだと実感出来た部分が多くありました。
これはこの講演だからこそ感じたことだと思います。
こんなに素敵な体験が出来る会に、少しでも携われたことを嬉しく思います。
(A.K)
講座当日は、非常に多くの方にお越しいただいただけではなく、海外にいる学生さんはオンラインで参加してくれました。
普段なかなか聞くことのできない楽器の生演奏に耳を傾け、思い思いに素敵な時間を過ごせたことと思います😊
日文では今後も公開講座などを開催する予定です。
情報はこちらのブログ、またはインスタにて公開していきますので、ぜひご参加ください。
みなさまのご参加をお待ちしております。
(上原)