書の魅力~書道の活動を通して学んだこと

この度は、第48回毎日女流書展で秀作賞を頂き、さらに第75回毎日書道展では入選することができ、大変うれしく思っています。日頃から、ご指導くださっている板橋聡美先生、ありがとうございます。今回は、高校生の頃に展覧会で見て、魅力を感じた木簡を選びました。作品を書く際には、自分が木簡に魅力を感じた理由を明確にし、どのように木簡の魅力を表現したいのかを考えながら書きました。日文の開講科目として書道部でもご指導くださっている板橋先生の書道実習Ⅱの授業では、漢字仮名交じり書の実践として「いろは歌」を構成し、表現方法を考える中で自分なりに表現することの重要性を学び、作品を仕上げる上でどのように表現するかを考えました。そして、部活動の中で行った書道パフォーマンスにおいて音楽と共に大筆で文字を思い切って書いた経験により、今回の作品ではリズムを大切にしながら大胆に筆を動かし、納得のいく文字の流れを表現することができました。その他にも日文には、日本の書芸や書道史の授業があり実際に美術館や博物館に赴き、様々な時代の書を鑑賞し、書の魅力を感じる機会や書の魅力を言語化する機会があります。このような経験を活かし、魅力溢れる作品を作るためにどのような工夫をするかを客観的に考えながら作品と向き合うように心がけています。

この受賞を励みとし、書道実習や書道部での活動を通じて書の技術を身に付けながら高校の書道教員免許取得を目指し、日々精進して参ります。

日本語日本文学科
西川果凜