本の病院2024

本の病院ワークショップを開催致しました。
今年で三回目となるこのイベントは毎年大好評な夏のイベントです。今年も本好きな地域の小学生10組が参加してくれました。
小学生は下馬図書館の方から本のつくりがどのようであるか、また本の部分にはどんな名前がついているのかなどを教えていただきました。たとえば、「本ののど」はどの部分か分かりますか?遊び紙ってなに?天はどこ?…etc. 子どもたちは興味津々です。図書館の方のお話をじっくり聞いている様子は本好きであることがよく分かります。

その後にいよいよ修理の仕方を習いました。本がどんな風に壊れるのか、本がいたまないようにするにはどう取り扱うか、などの説明を受けた後、実際にいたんだ本や装備が必要な本を手に取り丁寧に直していきました。事前に研修を受けた本学学生がサポートにつき、難しい箇所のお手伝いをしたり、一緒にフィルムを貼ったりしました。子どもたちも学生たちもとても楽しそうで、参加者同士の距離がだんだん縮まっていく様子が見られました。
   

   

最後にはみなさんが持ってきた大切な本がきれいに生まれ変わりましたね。真剣に修理を行って、本がきれいに整っていく中、時折笑顔が見られたのがとても印象的でした。子どもたちが自分の本を修理した後には、世田谷区立下馬図書館の「リユース図書」の修理もしてもらいました。破れの補修をしたり、ほつれた箇所を専用の糊で直したり、小さな「図書館員」たちは一生懸命に本を直してくれました。下馬図書館にいらっしゃった際には、ぜひリユース図書コーナーの本を手に取ってみてください。丁寧な仕事ぶりがご覧いただけると思います。みなさま本に愛情をもって、大切にお取扱いくださいね。
夏休みのイベントとして、学びの場として、そして自由研究のひとつとして、楽しんで取り組んでくださったのがなによりです。
みなさま、暑い中、ご参加ありがとうございました。

事前研修の様子
  

※このイベントは、世田谷区立下馬図書館と昭和女子大学日本語日本文学科が協働事業として行っているものです。

川口