〈日文便り〉
9月9日(月)、株式会社キズキの土山 春香(つちやま はるか)さんをお招きして、荻原ゼミ主催の座談会を行いました。今回のイベントは、社会人と学生が顔の見える距離感で、ざっくばらんに色々話し合おうという趣旨です。
自己紹介の後、まず土山さんが今のお仕事に就くまでの経緯をお話しいただきました。
土山さんは小学校教諭からコンサルティング会社へ転職し、そこからさらに株式会社キズキに転職したという異例の経歴をお持ちです。教職で求められている力と民間で求められている力が違うことに戸惑いつつも、自分のやりたい仕事ができる企業に採用されるまで、諦めずに転職活動を続けたという経験談は、現代の働く女性の生き方として、学生たちの印象に強く残ったようでした。
続いて、現在お勤めの株式会社キズキの事業内容と具体的なお仕事について、ご説明いただきました。
株式会社キズキは「何度でもやり直せる社会をつくる」というビジョンと、「事業を通じた社会的包摂」というミッションを掲げ、学習支援・就労支援・公民連携事業などを展開している民間企業(ベンチャー企業)です。土山さんは公民連携事業部の支援業務と事務業務に携わっておられるとのことで、その具体的な業務内容や1日の勤務スケジュールもご紹介いただきました。
学生たちにとって、ベンチャー企業の存在や具体的な事業内容、そこで働く人の働き方を知る機会は多くありません。株式会社キズキの女性管理職の多さや働きやすさ、社員の仕事上の裁量権の大きさなど、普段の就活で目にする企業とは異なる社風に、学生たちは興味津々でした。
その後の質問タイムでは、「どういう人が一緒に働きたいと思える人ですか?」「事業の性質上、辛い場面に直面することも多いと思いますが、どのようにメンタルを守っていますか?」「もし、もう一度就活するとしたら、どういうキャリアを選びますか?」など、土山さんが感心するような質問が相次ぎ、気づけば質問タイムだけで1時間以上も話し合うほどの盛り上がりでした。土山さんからは「しっかり人の話を聞けて、自分の考えを言葉にする能力が高く、とてもまっすぐな学生で感心した。ぜひ一緒に働きたい!」とお褒めの言葉をいただき、ありがたいことに参加者1人1人に名刺までいただきました。
初対面の社会人の方から「一緒に働きたい」と言われるほどの信頼を得るのは、なかなかできることではありません。日文の授業で鍛えられたアカデミック・スキル(読む・聞く・話す・書く・対話する)が遺憾なく発揮されたことを頼もしく思いました。
座談会にご協力いただいた土山さんに心から感謝申し上げます。
土山さんがお勤めの会社はこちらです。
株式会社キズキ https://kizuki-corp.com/
(荻原大地)