【図書館学課程】「情報サービス論」外部講師

図書館学課程「情報サービス論」では外部講師を招き授業を行いました。講師は大宅壮一文庫の鴨志田氏です。昨年度にも一度ご来校いただきましたが、今年度は再度ご登壇いただき、更に詳細なお話を伺うことができました。外部から実務家を招くことで、普段の授業だけでは分からない図書館の現場のお話を伺うことができます。この日も受講生は熱心に聞き入っている様子が見られました。

大宅壮一文庫は創設当初から評論家大宅壮一氏の私邸にあり、大宅氏が執筆の資料にするために取集された雑誌類をデータベース化し一般公開されているものです。年間実に10万人以上の利用がある雑誌の専門図書館です。
大宅壮一文庫のデータベースは単なる蔵書検索と異なり、雑誌記事検索ができるのが最大の特徴です。データベース化にあたっては、どの記事にどのようなキーワードを付けていくかが重要とのことでした。一見関係がなさそうな検索ワードでも関連事項としてヒットすることがあるからです。そのため調べ物をするときに複合的観点からデータベースにアクセスすると、より検索結果の精度が上がります。データには全て典拠があるため信頼性は非常に高く、ビジネスや研究でも非常に多く使用されています。仕事や勉強だけでなく、個人の生活の中でも雑誌を調べたいと思う時はよくあることのようです。調査依頼も多岐に亘るそうですが、大宅壮一文庫ではそれに応えられるデータ量とデータベースがあり、様々な利用者のニーズに応えられるようサービスを拡充しているそうです。

大宅壮一文庫は世田谷区八幡山(京王線八幡山駅)にあります。本学からも近いので学生のみなさんはぜひ利用してください。
大宅壮一文庫のウェブサイトはこちらからごらんください。

図書館学課程では毎年News Letterを発行しています。2025年3月に発行したものは「小さな図書館」がテーマでした。大宅壮一文庫についても専門図書館の位置づけで特集記事を掲載しています。
日本語日本文学科の学科サイトにPDF版がを掲載していますのでぜひご覧ください。

昨年度の鴨志田氏の授業の様子はこちらをご覧ください

 

川口