〈日文便り〉
今回は近現代文学担当、山本歩先生のインタビュー後編をお届けします!
前編はこちらから👇
日文先生インタビュー~山本歩先生・前編~
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Q,私がこれまで授業を受けていて、頻繁に桑田佳祐の「声に出して歌いたい日本文学」を歌われていますが、先生は歌がお好きなんですか?
――――特別音楽が好きというわけではないんだけどね(笑)。文学というのが紙の上だけじゃなくて、歌であるとか漫画であるとか、そういうほかのところにも用いられて、姿を変えて使われているんだというのは、人々が愛してきたものが、今どういう形で私たちの身の回りにあるのかっていうことを考えるのに繋がったりすると思うんですよね。
僕は、歌が好きというよりも、文学が歌という形になっているケースがある、というのが、すごく面白いなと。まあ、趣味として音楽を聴いたりしますけどね。例えば、ほかの授業では、漫画化されるとこういう結末になるよという話をしたりします。紙面で読むだけが、文学じゃないんだというのを知ってほしいなと思います。
Q,実際この曲を聞いてみましたが、想像を絶する長さでした(笑)
――――そうそう(笑)。カラオケで歌うとね、顰蹙を買うレベルの長さなんですよ。一時期は、顰蹙を買いつつ、仲間内で歌ったりしていたので、ちゃんとフルコーラスで歌ったことはあります!
Q,私が、山本先生とかかわってまず一番印象的だった部分は「声」です。先生の声はすごくよく通りますし、とても聞き取りやすいです!もともと何かスポーツをやられていましたか?
――――いえいえ、発声に関することは何もやってなくて。ただ、声が大きいというのは昔から言われていたので(笑)。マイクを使わずに聞こえているなら、それに関してはいいことかなと思いますね。スポーツは、中学生の時はバドミントンをやっていたんですけど、別にそこで声を出していたわけではないですね。
勝手ながら野球部なのかなと思っていました。
――――全然、全然。だからね、教師という仕事についていなかったら、この声の大きさは特に活かせてなかったと思います(笑)。そこの部分については天職だなと思いますね。
Q,普段は趣味でバトミントンはされますか?部活だけでしたか?
――――やってないですね。バトミントンは屋外では風があるとできないからすっかりやらなくなっちゃいましたね。趣味というと読書ですが、小説を読むとなると、結局は全部研究に回収されちゃうので、あんまり娯楽として小説を読むというのが、ここ数年できてないですね。だから息抜きをしようと思うと、映画やアニメを観たりとか、マンガ読んだりとかですかね。
趣味と言える趣味がほかにあるとすれば、怖い話が好きなので、怪談を聴いたりとか、ホラー映画を観たりとかそういうことをしてますかね。最近がホラー流行なので、見なきゃいけないものが尽きないですね。怖いの苦手?
無理です(笑)
―――――そうか、そうだよね(笑)。だからね、学生にそういう話をしたいなとは思いつつも、無理な人はほんとに無理だから、難しいなとは思っていますね。
Q,最後に、日文を目指す高校生にメッセージをお願いします。
――――これは、文学だけではないとは思うのだけれども、日本語とか日本文学とか、さらに言うと近代文学や古典文学っていう風に、過去も含めて、私たちのやっていることって要するに面白いもの探しだと思うんですね。身近にあるものを、どんだけ面白がれるかとか。あるいは、自分たちの先祖が楽しんでいたものを再発見するとか。新しい技術を開発するのとはまた違うんだけれども、私たちが見落としていたものであるとか、忘れていたものの中から、まだまだ面白いものが見つかるかもしれないと。
だから、高校生には、一緒にいろんなものを面白がれる人になりませんか、と言いたいですね。これまでは面白いと思えなかったものを、面白がれる人に一緒になりましょうよっていうことですね。沼にはまっていくとですね、面白くないことが面白く見えてくるようになります。つまらないということ自体に、面白みを見出せることになるので、ぜひそういう境地を一緒に目指しましょう。
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以上です!山本先生ご協力ありがとうございました!!
前編・後編と2回に分けてお届けしましたが
いかがでしたか?
今回、山本歩先生にインタビューをさせていただき、普段の授業ではなかなかうかがえない先生のご様子や、一文学研究者としての貴重なお考えを知ることができました。近現代文学という分野について、学問的な視点はもちろん、日常の中での楽しみ方や向き合い方にも触れていただき、とても興味深いお話でした。
高校生・受験生の皆さんにとっても、大学での学びは「知識を得ること」だけでなく、「自分の視野を広げること」につながります。文学や言葉に少しでも関心のある方は、ぜひ大学での学びを通してその魅力を深めていただければと思います。
ぜひ昭和女子大学で一緒に学びましょう‼
最後まで読んでいただき、ありがとうございました(^▽^)/
(日文ブログスタッフA.N)