〈図書館学課程便り〉
図書館学課程では、毎年図書館見学を行っています。
猛暑真っ只中の8月、国立国会図書館を見学させていただきました。
永田町にある国立国会図書館は、いわゆる「通常の図書館」とは少々異なります。
まず入口ゲートを通ってすぐ見える、本館ホール。
広々としたカウンターが設置されています。
ここで普通の図書館と異なるところ!見えるところに資料がありません。
国立国会図書館は閉架式の図書館のため、資料はホール内に設置されているパソコンで申請し、閲覧する仕組みです。
その資料は一体どこにあるのでしょう?
答えは、ホールの下、地下8階建ての書庫に保管されています。
申請した資料は、地下書庫から図書館スタッフの方が持ってきてくださり、申請からおおよそ20分~30分程度で手元に届きます。
地下書庫内は、本館地書庫には450万冊、新館書庫には750万冊もの資料が保管されているそうです。
そんなにも多い資料の中から、たった20分~30分程度で手元に届くなんて
とても速いとは思いませんか?
実は、地下書庫の天井は地上より低く
各階の天井の高さは、地上の図書館エリア1階分の3分の2程度だそうです。
天井が低い分、手を伸ばして資料をとれる高さに設計されています。
また、天井を広くし階層を増やすことで床面積が広くなり
より多くの資料を保存できる役割も果たしています。
閲覧した資料は、通常の図書館とは異なり、貸出ができません。
その代わりに、複写カウンターで申請をすれば資料の複写が受け取れ、持ち帰ることができます。
複写は自分では行わず、専門のスタッフの方々が行ってくださいます。
これは著作権を守るため、そして資料の保護のためです。
国立国会図書館は、納本制度に基づいて資料を保存しています。
1点しかない資料をこの先も大切に保存するために、このような形式なのだそうです。
また、パソコン上で閲覧したデジタル資料もプリントアウトすることが可能ですよ😊
複写、プリントアウトした資料があれば、自宅や学校でも研究が進められますね!
ちなみに、本学のキャンパスの最寄り駅である三軒茶屋駅から、国立国会図書館のある永田町駅は乗り換えなしで東急田園都市線で約15分です。
授業が少ない日や授業終わりに活用しやすい位置です。
本学も63万冊もの資料がありますが、さらに学びを深めるために国立国会図書館もおすすめです。
国立国会図書館のみなさま、ありがとうございました。
学生のみなさん!
後期も司書・司書教諭資格取得をめざし頑張りましょう!
(図書館学課程)