〈日文便り〉
こんにちは!ブログスタッフの平野です。
今回は「日本語教育」を専門分野とする近藤 彩先生に✨気になるコト✨を質問させていただきました。「日本語教育」は自分とはかけ離れているなと感じていても、社会に出たらきっと関わる身近な存在なのです!!それではご覧ください!!
Q,日文生の印象を教えてください。
日文生はリアクションペーパーの書く量が多い気がします。そこは日文生の魅力の一つで、読むことや書くことが好きな人がいるという印象です。
-授業終わって書いている人もいますよね!!
授業では、比較的「おとなしい」というイメージがありますが、しっかり考えて、時間をかけて自分のペースで学ぶという人が多いですね。
Q,日本語教育とは?
「日本語教育」は一般的には日本語を母語としない人への教育と言われています。国家資格となっていて、急激に変化する日本社会において必要とされている資格です。ただ、日本語を母語としない外国人(例えば留学生)を対象とするだけでなく、海外で育ち体系的に日本語を学べていない日本人子女も教育に含まれます。現在、学校教育では外国人児童生徒の数が増えてきて、その人たちへの教育も十分ではありません。更に、日本の企業で働く外国人に対してや、難民申請をされた人たちに対して教えることも日本語教育です。日本語教育と言っても対象者の範囲が広いことを知ってほしいです。
-ただ教えるだけでなく、教えた人たちの「その先」を考えることも大切ですよね。
そうですね。日本語を使って働く、交流する、企業や社会で活躍するということも考えて教育が行われています。まさに「その先」ですね。
Q,日文生が「日本語教育」を学ぶ意義とは?
大きく分けて2つあります。日本の大学で学び、卒業して社会に出る時には、多くの外国人が日本社会にいるので、背景や文化が異なる人と一緒に働くことになります。働く際は言葉だけの問題だけではなく、価値観や常識、宗教などの違いを感じると思います。そのような時に日本語教育の知識や実践が活かせると思っています。日本社会が国際化することを「グローカル」と言いますが、いわゆる隣人と共にいきる「多文化共生社会」の実現には、日本語教育を学ぶ意義があると考えています。一方で、「グローバル」、良く知られていることばですが、皆さんが、日本から海外に行き、そこで働く時に学んだ知識や経験が役立ちます。
「日本語を学びたい!」という人は海外でも多いので、その時に柔軟な態度で、「日本」を押し付けることなく現地の状況を見ながら、日本語を教えたり文化を紹介できたりするということが大事になります。日本語教育を学んでいると、異文化間理解やコミュニケーションについても学びますので、自身の文化や価値観を押し付けなくなりますよ。
-外国人を理解しようとする時、インターネットで相手の母国の文化を調べるというのは簡単な気がします。「日本語教育入門」という授業で外国人にとって分かりにくい日本語や、日本語を学ぶ過程が大変であると理解する事で、外国人への接し方が変わり、今より優しくなると感じました。近藤先生の授業を通して「日本語教育」という初めての視点を持てました。
受け入れ側が変わっていくことが大事ですよね。
近藤先生、貴重なお話をありがとうございました!!
最後に、近藤先生がセンター長を務める【日本語教育センター】も併せて、チェックしてみてください!!
日本語教育センターは、昭和女子大学に在籍する留学生を対象に適切なレベルの日本語プログラムを提供し、それぞれの留学生の目的に沿った日本語能力の向上を目指す組織です。
日文の学生による「日本語教育プロジェクト」で作成された、留学生のためのホームページもあります。
ぜひご覧ください!
https://www.swu.ac.jp/examinee/prospective/jle/
(ブログスタッフ平野)