受験生の方へ

春はすぐそこです [2021年02月16日(火)]

<受験生の方へ>

新型コロナウィルスの蔓延で、受験生の皆さんは、例年の受験生以上に気を張って臨んで
いらっしゃるでしょう。
今も頑張り続けている皆さんに、私は二つのことをお伝えします。

1.「もうダメ」「いえいえ、そこからまだ力が出せますよ」
  見てください。この菜の花。

これは四国のA先生が、1月12日にコロナの東京を案じて送ってくださったナバナです。
スパッと切られて、もうお浸しにするばかりでした。A先生のお気持ちがうれしくて、
ひと茎だけお浸しにせず、コップに差しておいたら、ぐんぐんつぼみが頭をもたげて、
こんなに咲きました。
さらに毎日世話をしていたら、立派な根っこが出て来て、また新たなつぼみがつきはじめたので、
2月9日植木鉢に植えました。皆さんだって同じです。
さあ、ひと花ふた花、咲かせましょう。春はもうすぐそこです。

2.「行く大学があなたの居場所です」

残念ながら私は受験の失敗組です。最初はずいぶんがっかりして、悔しくて、大学に入った
後もこっそり受験勉強を続けていました。でも、世界は18歳前後の受験生が考えるより
ずっと広いのです。夏目漱石「三四郎」で、大学入学のために九州から上京してきた三四郎は、
その汽車の中で会った男に「熊本より日本は広い」「日本より頭の中の方が広い」と言われます。

-まさにその通り。

私は学問の広さ・深さに圧倒され、あちこちから入学してきた同級生の様々な考え方に
触れて、すっかり面白くなり、気づいたら4年間は瞬く間に過ぎ、希望通り高校の教員
になっていました。
第一志望に合格した人も、そうでない人も、行く大学があなたの居場所になります。

創立101年目の昭和女子大学は、1年目の皆さんを楽しみにお待ちしています。

(FE)

推薦図書・入学準備について [2021年02月01日(月)]

合格おめでとうございます。

これから始まる大学生活に期待を寄せる反面、少し不安な方もいらっしゃることでしょう。4月の入学までの期間を利用して、ぜひ、日本文学や日本語に関する知識を深めておいてください。

以下に、みなさんにぜひ読んでおいていただきたい本を紹介しています。中には難しい内容や読むのに時間のかかる本もありますが、全て読めなくても、自分を試すつもりで、複数冊読破にチャレンジしてみてください。

学科推薦図書

日本語日本文学科の学びの分野から1冊ずつ推薦します。

近現代文学

古典文学

日本語学

日本語教育

文化(周辺領域)

新潮文庫『日本文学100年の名作』シリーズ全10巻のうちどれか1冊

講談社現代新書『知っている古文の知らない魅力』(鈴木健一)

光文社新書『日本語は「空気」が決める 社会言語学入門 』(石黒圭)

岩波新書『やさしい日本語-多文化共生社会へ』(庵功雄)

講談社学術文庫『しぐさの日本文化』(多田道太郎)

入学準備

大学での学びに備えて、また、高校までに学習した内容を確かなものにするために、以下の点を参考に、問題集などで自習しておきましょう。

・日本文学史(古典~現代)の知識を確かなものにする。

例)『重点整理 新・国文学史ノート』(日栄社)など

・漢字の読み書き能力をアップする。

例)『本試験型漢字検定2級試験問題集』(成美堂出版)など

・敬語・語彙・表記・文法などの日本語力を強化する。

例)『日本語検定公式練習問題集3級』(東京書籍)など

・日本史(古代~現代)の知識を確かなものにする。

高校で使用している日本史の教科書や副教材、あるいは手持ちの参考書などを用いる。

日本語日本文学科

あなたの学びを応援します。 [2021年02月01日(月)]

いよいよ始まる新しい生活でどんな夢を叶えますか?

日本語日本文学科は日本の言語文化を多角的に学び、「ことばの力」を養い、社会に貢献できる人を育てる学科です。基礎的な学びに取り組んだ後、言語コースと文学コースでじっくりと「ことば」に向かい合います。
多文化共生社会と言われる現在、自分の文化を知り、相手の文化を理解する力が必要です。日本の文化を国内外の視点から捉える文化科目、学びを実践するプロジェクト科目、留学プログラムなど、あなたの未来の可能性を広げるカリキュラムを用意しています。

2020年は、人と人とが直接会えない日常を余儀なくされました。相手の考えや気持ちを受け止める力、自らを発信する力が試されているような気がします。社会に適応した的確な力を育み、あなたの夢に向かって一歩、踏み出してください。教職員一同、それを応援します。

花々が咲きほころび始める頃、学園でお目にかかりましょう。合格おめでとう。

会話データ分析を学ぶと? [2020年11月11日(水)]

〈受験生の方へ〉

昨年10月は、第7回昭和女子大学日文公開講座において、「会話を科学する。-ストーリーテリングの世界」というタイトルで、東京外国語大学の中井陽子先生と共同講演を行いました。

https://swuhp.swu.ac.jp/university/nichibun/openlecture.html

ここでは、ストーリーテリングという体験談の語りにも実は構造があり、その構造を意識することで、ある程度の長さを持った内容を相手にわかりやすく、そしておもしろく話せるようになることをお伝えしました。
そして、それが、実は、大学の授業で求められるレポートや論文などのある程度長い文章を書くことにもつながると発展的にお話ししました。
日常会話でありふれたやりとりにも実は構造があること、それが、大学で求められる能力にも実はつながっているという内容でした。

今年は、残念ながら新型コロナウイルスの影響で開催できなくなってしまったのですが、学外の理系の研究会から、会話に関するセミナーのお話がありました。これまでも会話データ分析の研究成果をふまえて教育活動を行ってきましたが、全く異なる分野からセミナーの依頼を受けたのははじめてでした。
そこで、どのような場面のどのような会話に困っているのか、担当の方と何度もメールでやりとりをしました。
その中の一つに、自分の専門を知らない人にうまく説明できないというものがあり、まさに、昨年の体験談の語りにつながるものだと思いました。異分野の人達の悩みも、実は、私が普段の日文の授業で学生から聞く悩みとほぼ同じであるように思います。

日常会話は、話している話題などから表面上は異なるかに見えるものでも、その根底にあるやりとりの無意識のルールのようなものには、実は、変わらないものもあります。
その無意識のルールのようなものを、「会話データ分析」では、録音・録画・文字化したデータをもとに客観的に分析していきます。
この手法を学ぶことで、自分の会話も冷静に見直すことにつながると思います。

これから受験するみなさんも、受験という緊張する会話、そして大学入学後も多様な場面の会話を経験することと思います。
その会話を冷静に見直す方法の1つとして、みなさんと一緒に、会話データ分析について学んでいきたいと思っています。

<OB>

オンライン授業を振り返って [2020年09月15日(火)]

〈受験生の方へ〉

9月も半ばになりました。
相変わらず落ち着かない日々は続いていますが、
大学では、あと2週間ほどで後期の授業が始まります。
後期が始まるその前に、個人的に前期のオンライン授業を振り返ってみたいと思います。

【オンライン授業で面白かったこと】
・授業中、チャット機能で学生が積極的にコメントを入力してくれたこと。
(ラジオのDJ気分で、授業中に取り上げたりしました)

【オンライン授業で良かったこと】
・授業で役立つHPなどを簡単に画面に映して、紹介できたこと。
(対面授業だと、URLを紹介するだけで終わってしまうこともあったのですが、すぐに画面共有できて便利でした)

【オンライン授業で困ったこと】
・学生の顔を覚えられないこと。
(対面授業なら、半期の間にだいたい顔を名前が一致するようになるのですが…)

【オンライン授業で失われたもの】
・廊下などで、学生とちょっとした雑談をする時間。

オンライン授業でも、ある程度は例年通り授業することができたかもしれませんし、
面白いこともありましたが、ちょっとした雑談の中で生まれる発見などが失われたのは、
大きな損失だったと思います。
後期は、何か工夫ができればよいのですが…。
ともあれ、受験生の皆さんが入学される頃には、日常が取り戻せていますように。

(TN)

日文 先輩後輩インタビュー企画☆1-学科の学び— [2020年09月04日(金)]

<受験生の方へ>

こんにちは。日文の植松です。
受験生の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
例年であれば、夏はオープンキャンパスで、受験生の方と在学生や教員が直接話をすることにより
雰囲気を知っていただけるのですが、今年度はコロナウイルス感染拡大にともない、
オンラインでの受験相談実施となっています。

9月にもオンライン受験相談を予定していますので、ぜひご参加いただきたいのですが、
その前にブログで在学生の様子をお伝えしたいと思います!
少しでも昭和女子大学、そして日本語日本文学科の様子を感じ取っていただくことができれば幸いです。

今回は、文学コース(古典ゼミ)4年 伊藤さんと、
言語コース(日本語教育ゼミ)3年 福積さんにインタビューしてみたいと思います。
では、始めていきましょう!

~まずは雑談から…~
U:こんにちは!伊藤さん、福積さん、お久しぶりです。今日はよろしくお願いします。
伊・福:よろしくお願いします!
U:今、なかなか外出できないですよね…。お二人はどんなことをして過ごしていますか?
伊:私は来月、大学院の入試があるので院試の勉強をしたり…あとは卒論書いてます。
福:私はめっちゃ就活やってます!それから毎日プールで1時間泳いで体を鍛えてます。腹筋割りたいです(笑)。
U:お二人とも有意義に過ごしてますね…それにしても福積さん、腹筋割りたいって…(笑)

~昭和日文のいいところって…?~
U:さて、始めましょうか。じゃぁ、まずですね、普通は最後に締めくくりとして聞くことだと思うんですけど(笑)、受験生がズバリ聞きたいことだと思いますので、はじめに聞いてみます。昭和日文のいいところって?
伊:アットホームで、先生と学生の距離がいい意味で近いところですね。授業中でも、授業外のちょっとした時間でも、教員に疑問や感想をすぐに伝えられる環境がいいなと思います。
福:私も教員との距離が近いところ、それと、まじめな学生が多いのがいいと思います。それから、日文の学びって、文学にしろ言語にしろ、身近にあることですよね。日常の当たり前を掘り下げていくと、学問になる。それが一番面白いなと感じています。
U:確かに、日文に限らず本学全体に言えることですが、教員と学生の距離は近いですよね。ふとした疑問を気軽にぶつけやすいのも、距離の近さによるのかもしれません。勉強だけではなく生活のこと、人間関係のこと、キャリアのこと、それから他愛もない雑談もしやすい雰囲気がありますよね。いや本当に、雑談大事。ふとした気付きが本質につながっていくことって、よくあるんですよね…

~言語コース、文学コース、それぞれの学びについて~
U:伊藤さんは文学コースの古典ゼミ、福積さんは言語コースの日本語教育ゼミですよね。
お二人がそのゼミを選んだ動機をお聞かせください。
伊:私は大学1年生の時にコースを決めていたわけではないんですよ。
U:言語も興味があったんですね。
伊:受験の時に、古典を中心にやりたいなーと思ったけど、1年生の時って色々な授業を必修でとりますよね。文学も語学も、まずは広く学ぶ。その時に語学も面白いなーと感じて。たとえば私は地方出身なので、日本語学で方言のことを学んだ時に面白いと感じたんです。
U:でも、古典文学に。
伊:はい。文学を好きになったきっかけが源氏物語で。源氏物語の仮名の作品を見たときに、長いことやっていた書道と源氏物語を何か関連付けられないか?と思って、それで平安の文学をやろう、と決めたんです。
U:昭和日文は、コース制を取っているけれども、1・2年では言語と文学について幅広く学んで基礎を固めた上で、コースを選んで専門性を深めることができるのがいいですよね。入学当初に「絶対に文学!」と思っていてそのまま変わらない例もあれば、言語の面白さに目覚める例もあるし、またその逆もある。基礎を固めつつ、幅広く言語文化にふれて自分の興味を広げられるのがいいですよね。福積さんは、いかがですか。
福:私はですね、(おもむろに受験当時の大学案内を開く)この教員の授業紹介に書かれている会話データ分析をやりたくて、この大学に入ったんです。だから日本語教育がやりたいから日本語教育ゼミ、というよりは、「会話データ分析」がやりたくて、それが日本語教育の分野だったから結果的に日本語教育に興味を持った、という感じなんです。
U:大場先生の授業ですね。会話データの分析に興味を持ったのは、どうしてですか。
福:テレビを見ている時に…例えば芸人さんとかMCさんとか、喋りがうまい人っていますよね。そういう人がもし営業の仕事をしたら、どんな感じになるんだろう?「話すこと」の背景には何があるんだろう?そういうことについて学んでみたい、考えてみたい、って思ったのがきっかけです。
U:受験生は細かな情報もしっかりと見てくれているんですね。貴重な情報をありがとうございます!
では次に、今年度前期のオンライン授業についてお聞かせください。

~2020年前期の授業について~
U:前期は全てオンライン授業でしたよね。初めての経験だったと思いますが、いかがですか。お二人が前期に受講した授業の中で、特にこれが面白かった!印象的だった!という授業はありますか?
伊:私は、書道実習ですね~。
U:書道実習!日文は書道科目も充実していて、上級生向けの科目もありますよね。そういえば、伊藤さんは国語科教員とあわせて書道教員の取得も目指していますよね。
伊:はい。両方取得したいと思っています。1年生から色々な書道科目を履修してきましたが、今回は本当に新鮮でした。いつもは書道の科目って、教師対学生、1対1が基本になるじゃないですか。自分の作品を添削されている最中に、他人に見られることはほとんどない。
U:そうですよね。先生の講義を聞き、お手本を見て、自分と格闘して納得のいく字を書き、先生に添削していただく。自分の作品が添削される様子が見られること、他人の作品が添削される様子を見ることは少ないですよね。
伊:それが、今回は毎回公開添削があって。自分の書いた作品を授業中に写真に撮って送り、それをもとに添削をしてくださるんです。そして自分の字が添削されている様子を、他の受講生全員が見ているんです。それが、いい意味での緊張感というか、集中力が高まる感じがして…。あと、普段は他の学生が書いた字をじっくりと見ることはないけど、オンラインで画面に映し出されて添削されていれば、しっかり見る。「この人はこういう字を書くんだ」「この字、いいな」「なるほど、ここはこうするとバランスがとれるんだ」とか、他人が添削されている様子から気付くことがある。本当に新鮮でした。
U:それは面白いですね!オンラインという制約がある状況だからこそ、新しい試みがうまれてくる。書道実習に限ったことではありませんが、オンライン授業で得た気付きや方法が、今後の対面授業の内容や質を変えていくことってあるだろうな、と感じます。とても興味深い事例を教えてくださりありがとうございます。
福積さんはいかがですか?
福:私はやっぱり専門の、ゼミの授業ですね。以前からやりたかった会話のデータ分析の基礎を学ぶゼミです。最終レポートで自分で選んだデータを分析して提出するという課題が出たんですが、やはり興味を持っていることだけあって、本当に面白かったです。
U:データはどのようにして取ったんですか?
福:今回は対面でのデータ収録できなかったので、私はLINEにおけるやりとりを集めました。
U:具体的には、どんなやりとりを対象にしたんですか?
福:これは私自身の経験なんですけど、親しくない人にLINEするの苦手なんですよ。特に、何かをお願いする時。でもある時に、それほど親しくない人に対してLINEでお願いをしなければならないことがあって。その時の経験がきっかけで、「親しい人とそうでない人に対するLINEにおける依頼の仕方にどのような違いがあるのか?」を明らかにしたくて、データを取りました。
U:LINEということは、分析対象は「ことば」だけではないですね。
福:はい、スタンプの使い方も含めて、データとしました。
U:本当に、冒頭に福積さんがおっしゃったとおり、日常生活の中で何気なくやっている会話のやりとりですよね。でも実はその背景には、無意識のうちに働いている何かがある。それを解き明かす作業はわくわくしますね。

インタビューはまだまだ続くのですが、長くなりますので、今日はいったんこのあたりで。
昭和女子大学バーチャルオープンキャンパスでも学科紹介動画動どを見ることができますので、ぜひご覧くださいね。

第2回のテーマは資格の取得です。お楽しみに☆

(植松)

受験生の方へ オンライン授業の中で見つけたもの [2020年08月21日(金)]

<受験生の方へ>

こんにちは。古典文学担当の山本です。
今日は前期の間、行ったオンライン授業の中で見つけたものをご紹介します。

私が担当する授業では、日本の伝統芸能を教材として扱うことが多く、自ずと映像資料を活用します。
いつもの対面の授業であれば、映像を見せながらの講義となりますが、オンライン授業ですと、それがなかなかできません。
そこで、今回はインターネット上にある情報、動画を教材として活用することにしました。
STAY HOMEの最中、予定された公演が中止や延期になった役者さん達がネット配信など、新たな取り組みを始められたこともあり、画面越しではありますが、これまで以上に古典芸能の舞台を気軽に鑑賞できるようになりました。また改めてインターネットを検索する中で、すでに公開されていたHPや動画の中に、教材として活用できるものが多いことにも気づかされました。こうしたHPや動画を組み合わせて、前期の授業を行いましたが、受講生からの反応は、
「コロナウイルスの影響で日々の生活が不便になっていますが、今回の授業で見た動画のようにお金を払わず気軽に芸術に触れるチャンスがあると知りました。この機会に様々な芸術鑑賞ができたらいいなと思います。」
 「狂言を見られる動画があることを初めて知ったので、他の動画も見ようと思った。」
と上々でした。

そこで、「日本の演劇」で、学生の視点から能のことを知る上で有益なHPや動画を紹介するという課題を行ったところ、インターネット上の様々な情報が集められました。
今回は、その中で学生の評価が高かったものを、評価したコメントと併せて紹介します。

まずは、定番、王道のHPです。

◆the能ドットコム   https://www.the-noh.com/jp/
・このサイトは能に関するあらゆる疑問や情報がまとめられたhp。
・演目事典のページでは、あらすじ、みどころ、演目の現代語訳がPDF版にまとめられているため、プリントアウトして劇場に持っていくことができる。
(PDF版には英訳も載っているため、外国の方に能を紹介するのにも適している。)

◆公益社団法人 能楽協会 https://www.nohgaku.or.jp/
・「能楽事典」の頁には能の基礎知識が一通り説明されているので初心者でも学習しやすい。また「曲目データベース」があり、学習者の参考資料としても有用。
・教室案内も一緒に載っている点が学びたいという気持ちの背中を押してくれるようだ。

また、工夫を凝らしたHPもあります。
◆キッズウェブジャパン https://web-japan.org/kidsweb/ja/meet/noh/index.html
・これは、実際に稽古を行っている子どもやその両親の生活の様子が取材され、子どもの能への取り組み方や教える側の考え方を見ることができる。

◆ワゴコロ 「能・狂言とは?」https://wa-gokoro.jp/traditional-performing/Noh-Kyogen/
・様々な日本文化を知ることができ、リンク先も豊富。

上記の授業の教材として、もっとも活用したのが、
◆文化デジタルライブラリーの「舞台芸術教材で学ぶ」
https://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc9/でした。

また動画では、
◆【能楽】鎌倉能舞台紹介動画 https://www.nohbutai.com/about/movie001.htm
・最初に「能楽とは」や歴史について、次に能面、最後に能舞台についてと順序だてて説明されているため知識がない人でも理解しやすい。
・画面全体が高画質で明るいため、能について暗く難しい印象を抱きにくい構成。

◆「能『隅田川」』~悲しみを覆う声~」告知動画
https://www.youtube.com/watch?v=sNEMultObkY&feature=youtu.be
・日本の文化を体験し学ぶ外国人のためのPRとして製作されたもの。
・能について深く知らない外国人にも「cool!」と思わせるような動きや能面の姿、そして「南無阿弥陀仏」と発する迫力のある声が3分に詰め込まれている。

この他にも、能楽堂主催のYouTubeチャンネルやグローバル化を意識した取り組みなど、様々あります。舞台公演は少しずつ始まっていますが、それでもなかなか行きにくいということもあると思います。

こうした機会に、ぜひ日本の伝統芸能と向き合う時間を作ってみてはどうでしょうか。

(山本晶子)

七夕読書会をめぐる冒険~一通の手紙から~ [2020年04月28日(火)]

〈受験生の方へ〉

あれは、去年の秋、私のもとに、一通のエアメールが届きました。
「さっちゃん~ごきげんよう。七海です。何度かメールしたのですが、
うまく届かなかったので手紙にしました。今私はニューヨークで物流の仕事をしています。
さっちゃんと約束した通り「記憶」「物語」を学ぶため留学、そして卒業後三井物産に入り、
7月からニューヨーク勤務です。7月7日、七夕、必ず思い出すのが、あの七夕読書会。
よしもとばななの「ムーンライト・シャドウ」はニューヨークにも持ってきました。
あの日から、私は人にとって、記憶、そして、物語とはなんなのか考え続けています・・」

かつて高校教師だった私の最後の教え子からの手紙は、あの「七夕読書会」を
鮮やかに蘇らせてくれました。3・11大地震が発生した、あの年の7月7日のことでした。

不安いっぱいでスタートした高校3年4月始業式、私は語り始めました。
「一年間一緒に学ぶ仲間たちと、一緒に何かを続けるってどう?」、生徒達からは猛烈な拍手。
それを受け「私の話を聞いてください」プロジェクトについて話し始めると
「おもしろそう~」の声があがりました。これは朝のホームルームを使い、毎日一人が
「私の話を聞いてください」と、今、私が興味関心を抱いている社会のコトを仲間に説明し、
その中で自分の思い・考えを語るものです。素材は新聞・ネット・雑誌なんでもOK、
紹介した素材は週の終わりに一枚のプリントにして配布し、各自じっくり読み込むという
シンプルな試みです。拍手をうけ「では、今日は私から」とスタート。
「私の話を聞いてください。今日、私が皆さんに紹介したいのは、今朝のこの新聞記事です。」
と藤原信也さんのエッセーを紹介。『先日、主宰するウェブマガジンに、ルターの「たとえ明日
世界が滅びようと、わたしは今日林檎の木を植える」という言葉を掲載した。
「読んで涙をぼろぼろこぼした。仲間と『こういう世の中だけど、前向きに生きていこう』
と話し合った」というメールが来た。過剰反応かなと思ったが、肩書を見てハッとした。
フクシマの高校生からだった。』

ここから始まった「私の話を聞いてください」に夢中になった生徒たちからリクエストがでました。
「先生、今度みんなで読書会したいです。
一つの小説を真ん中において、みんなで語り合いたいです」
その声に答え、開催された、7月7日の「ムーンライト・シャドウ」をめぐる「七夕読書会」。
七海さんの手紙は次の言葉で終わります。
「あの七夕読書会は単なるイベントではなく、新たな学びの<冒険>でした。」と。

受験生のみなさん、「新型コロナウイルス禍と向き合う」こんな時こそ、本を読んでみませんか?
世界をみる新たな「まなざし」は、きっと、あなたの力になります。

(AO)

「耳をふさぐ、その前に――。」 [2020年03月10日(火)]

〈受験生の方へ〉

3月も中旬、コロナウイルスに対する不安とも闘いつつ、受験の総仕上げをしていらっしゃる方もいるでしょう。続く高校2年生の中には、3学期の期末テストがなくなり、評定と新たな向き合い方をしなければならなくなった方もいることでしょう。
大きな事故、事件等が起きた時、どう対処するのか、そこに人間の真価があらわれます。
不本意な状況が訪れた時、「だから言ったでしょう」「ああすればよかったのに」と言われれば、
誰でもムッとして、耳をふさぎたくなります。私もその一人です。

しかし、「朝日新聞」2020年3月1日(日)朝刊の記事に、はっとさせられました。
編集委員・福島申二氏「〈日曜に想う〉お友達より、持つべきは敵」です。
国会で批判され、ムッとした首相の態度に対する文章の中で、次のように述べています。

たしかに、「持つべきものは友」である。しかし「敵」というのもそれに劣らず大切だ。
大劇作家シェークスピアはさすがに人間通らしく、喜劇「十二夜」の道化役に「持つべきは敵」
だと語らせている。セリフが振るっている。

 

〈だってさ、友だちはおれをほめあげてばかにするが、敵は正直にばかだと言ってくれるんでね〉。
続くセリフが、ずばり真を突く。
〈つまり敵によっておのれを知り、友だちによっておのれを欺くってわけだ〉(小田島雄志訳)

 

これは、受験のひとコマ、ひとコマ、日々の積み重ねのひとコマ、ひとコマにも
活きてくる言葉だと思います。――なかなか難しいことですが。

9階の私の研究室から見えた夕暮れ時の富士山
強い北風が吹く中、神々しい姿でした

(FE)

推薦図書・入学準備について [2020年02月03日(月)]

日本語日本文学科に合格おめでとうございます。

これから始まる大学生活に期待を寄せる反面、少し不安な方もいらっしゃることでしょう。4月の入学までの期間を利用して、ぜひ、日本文学や日本語に関する知識を深めておいてください。
以下に、みなさんにぜひ読んでおいていただきたい本を紹介しています。中には難しい内容や読むのに時間のかかる本もありますが、全て読めなくても、自分を試すつもりで、複数冊読破にチャレンジしてみてください。

<学科推薦図書>

日本語日本文学科の学びの分野から1冊ずつ推薦します。

近現代文学  新潮文庫『日本文学100年の名作』シリーズ 全10巻のうちどれか1冊

古典文学   講談社現代新書『知っている古文の知らない魅力』(鈴木健一)

日本語学   光文社新書『日本語は「空気」が決める 社会言語学入門 』(石黒圭)

日本語教育  岩波新書『やさしい日本語-多文化共生社会へ』(庵功雄)

文化(周辺領域) 講談社学術文庫『しぐさの日本文化』(多田道太郎)

<入学準備>

大学での学びに備えて、また、高校までに学習した内容を確かなものにするために、以下の点を参考に、問題集などで自習しておきましょう。

・日本文学史(古典~現代)の知識を確かなものにする。
例)『重点整理 新・国文学史ノート』(日栄社)など

・漢字の読み書き能力をアップする。
例)『本試験型漢字検定2級試験問題集』(成美堂出版)など

・敬語・語彙・表記・文法などの日本語力を強化する。
例)『日本語検定公式練習問題集3級 3訂版』(東京書籍)など

・日本史(古代~現代)の知識を確かなものにする。
高校で使用している日本史の教科書や副教材、あるいは手持ちの参考書などを用いる。

日本語日本文学科