2021年4月9日学長ブログ

■「人生100年時代の社会人基礎力育成グランプリ」優秀賞(地区予選)受賞学生の報告

先日、「人生100年時代の社会人基礎力育成グランプリ」の地区予選で優秀賞を獲得したビジネスデザイン学科の学生3名が報告に来てくれました。このコンテストは経済産業省がとりまとめ定義した人生100年時代の社会人基礎力の向上に向けた大学での取り組みと、その取り組みによって得た成長や成果の実例を各大学の学生チームが発表し合うものです。学生たちがプレゼンテーションを行った内容は「学部3年生が1年生の課題解決を助ける『ティーチング・アシスタント』制度」について。 1年次の授業「グローバルビジネス基礎演習」(基礎ゼミ)のグループワーク型PBL(Project Based Learning)で、上級生がファシリテーターのような役割で1年次をサポートするティーチング・アシスタント(TA)として参加し、そのTA活動のなかで自分たち自身も社会人基礎力を磨くことができたことを発表しました。
「この活動のなかで自分が最も成長できたと思うことは何でしたか」という私の質問に対し、次のような答えがありました。
・1年次の反応を見ながら、自分の意見をうまく伝えられるようになった。
・以前は相手に否定されるのがいやで自分の意見を言いにくかったが、自分の意見を主張することによって1年次も成長することを知ることができた。
・授業を学生にとって最適なものにするためにどうすればよいのかを主体的に考えることができた。
・複数のメンバーで考えることによって自分にはなかった気づきも得られた。
確かにこのTA活動は1年次だけでなく、支援する上級生も成長できる経験だったようです。もう一つ、私から「ビジネスデザイン学科に入学して良かったこと」を質問しました。答えは次のとおりです。
・学びが充実しており、日々の生活にも学習したことを活かすことができる。
・経営と経済の両方を学ぶことができる、そしてゼミ活動が活発で、学んだことをアウトプットできる機会となっている。
・経済、経営、英語と、幅広く深く学べる。
・留学によって、それまでとは違う観点で学ぶことができて実際に興味の方向も変化している。ICTの可能性にも興味が湧いた。
今回報告に来てくれた学生たちは、はきはきしていて、前向きで、話を聞いていると私も嬉しくなり、学科の教員の皆さんにお聞かせしたいほどでした。
彼女たちは最終選考まで勝ち残るつもりだったそうですが、地区予選であえなく終わってしまい大変悔しかったそうです。しかしその一方で、このチャレンジからさらに学ぶこともあったとのことです。私は結果より大事なことは、チャレンジするプロセスのなかでどれだけのことを学べたかということだと思います。多くの学生が色々な方面で知識、スキルを磨き、学外の他流試合にも果敢に挑戦してほしいと思います。頑張った末の結果はどうであれ、そこから得るものはあっても失うものはほぼないと思います。「みんな頑張れー!」とエールを送りたい気持ちです。