2022年1月6日学長ブログ

 昭和女子大学文化史学会が12月11日(土)に開催されました。本学会では、はじめに、木下亮教授(歴史文化学科)が特別講演として「スペイン近現代美術史の視座」のテーマで講演され、その後、本学とテンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)との共催として『源氏物語貼交屏風』昭和女子大学図書館収蔵記念国際シンポジウム「グローバルヒューマニティーズとしての源氏物語」が開催されました。ここではTUJのマシュー・チョジック先生(Adjunct Professor)、本学の胡秀敏教授(日本語日本文学科)と鶴岡明美准教授(歴史文化学科)がそれぞれの専門分野から源氏物語や源氏物語貼交屏風に関連したテーマで話されました。源氏物語の文学そのものや出版物としての米国や日本での人気の変遷、貼交屏風の絵とそれに付された文についての仮説、江戸時代の絵図と源氏物語の図の関係性についての仮説など三者三様のアプローチで大変興味深い内容でした。まさにアカデミアならではの講演であり、門外漢にも知的好奇心を湧き起こすものであったと思います。
 本学では学科や研究所が主催している様々な公開シンポジウムが開かれています。学生はもちろん、卒業生や学外の方にも是非視聴していただきたいです。無料ですが、内容の濃い、研究者ならではの視点やマニアックな深堀りされた調査・研究報告もあり、知識だけでなく、新しい視点が得られ視野も広がると思います。
 昭和女子大学が発信しているシンポジウム、講座、展示会などのアカデミックなイベントに学内外の多くの方に参加していただき、学ぶ楽しみを是非味わっていただきければ幸いです。

※昭和女子大学文化史学会ポスターより


※昭和女子大学文化史学会ポスター(英文)より