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私たちの考える教育と学校ー昭和女子大学卒業 女性教師たちの実践からー
友野 清文 (著者), 綾田 瞳 (著者), 飯牟禮 光里 (著者), 本田 遥香 (著者), 坪内 春花 (著者), 溝口 愛 (著者), 山口 あき (著者), 飯田 杏 (著者), 松本 優里 (著者), 根岸 香衣弥 (著者), 粕谷 依里 (著者)
本書は、昭和女子大学を2012~2022年に卒業し、主に中高の教師として歩まれている方が、自らの実践・体験を踏まえて書いた教育論・学校論を中心とした論集である。
私が本書の刊行を思い立ったのは2023年3月であった。大学での生活も10年を超え、関わった卒業生も中堅の域に達してきたことから、これまでの歩みを振り返り、将来を展望するぶんしょうをまとめることは、広く教育に関わる人、とりわけ教師や教師を目指す人だけではなく、卒業生自身にとっても意味があるのではないかと考えたのである。(略)
学校や教師を取り巻く状況は厳しい。もちろんどの時代においても課題や問題は存在している訳であるが、現在は「コロナ後の社会」の中で、学校と教師の存在意義自体が再び問われていると言える。また「教師の働き方改革」が喫緊の課題である。
本書に収められた文章は、それぞれの卒業生が教師として働くことを通じて、全力で切り拓いてきた人生の記録である。このささやかな企画が、多様な現場からの発信となり、これからの学校と教育を考えるための一つのきっかけとなることを願うものである。(「はじめに」より)
初版2024年3月5日
A5判/268ページ
ISBNコード:978-4-7862-1802-3
C0037
定価:2,200円(本体2,000円+税10%)
【友野清文】
昭和女子大学全学共通教育センター(教職課程)教授
岡山市出身。財団法人日本私学教育研究所専任研究員などを経て、2009年10月から昭和女子大学総合教育センター(教職課程)准教授。2014年4月から現職。昭和女子大学現代教育研究所所長。青山学院大学非常勤講師。主な著書に。『ジグソー法を考えるー協同・共感・責任への学び』(丸善プラネット2019年)など。翻訳書として、アルフィー・コーン『甘やかされた子どもたちの真実ー家庭教育の常識をくつがえす』(丸善プラネット2019年)など。
はじめに 本書の刊行の意図と経緯 友野清文 002
[第1部]
第1章 私の教員生活 綾田 瞳 011
第2章 現代の教員像として求められるもの 飯牟禮光里 027
第3章 生徒から感じること、考えること 本田遥香 043
第4章 教員として生きる 坪内春 059
第5章 8年の歩みを振り返って 溝口 愛 077
第6章 教師7年目の気付き 山口あき 093
第7章 生徒の居場所をつくるために 飯田 杏 101
第8章 新時代を生き抜くために 松本優里 127
第9章 教職に就かない選択 根岸香衣弥 135
第10章 教員育成の場での個人的体験 友野清文 143
[第2部]
第1章 体験的私学教育論(1)ー若手私学教師が考える学校と教育ー 167
飯牟禮光里・粕谷依里・細井瞳・友野清文
第2章 体験的私学教育論(2) —若手私学教師が考える学校と教育ー 193
飯牟禮光里・粕谷依里・細井瞳・友野清文
第3章 研究余滴「研究の場」「学びの場」をめぐって 217
友野清文
学びの場としての学校 228
友野清文
[資 料]
コロナ禍の中の学校と教師ー卒業生へのアンケートからー 232
友野清文
私学における教員研修について ー東京都内私立中学高等学校へのアンケート調査の結果からー 252
昭和女子大学現代教育研究所私学教育研究グループ
おわりに 教師を巡る現状と課題 262