学年末ですから、先週は修論発表会、今週は卒論発表会がありました。つねづね歴文の先生や学生は「卒論」ということばに異常に反応し、「卒論」こそ本学科の中心的課題であると固く信じているようですし、「卒論」命のようなオタク亜種の学生もかなり見受けられますから、卒論発表会は毎年、じつはわが学科最大のイベントなのです。
発表者は現在19もあるゼミのなかで、指導の先生が適当と認めた卒論を書いた学生が選ばれます。ゼミの数だけでもたいへんなバラエティですが、学生ひとりひとりがさらに勝手なテーマを選んで2年間もかけて勉強するわけですから、できあがってくる優秀な論文は、聴いているだけで、どんなバラエティ・ショーよりも面白い。できれば随時ツッコミが入ればもっと盛り上がるのでしょうが、さいわい時間の都合でそれはナシで、発表者は講評の主査の先生に、おおむねおほめの言葉をいただいて壇を降ります。
今年も力作がそろっていました。聴いているわたしには、もちろん知らないことばっかりですから、余計に楽しい3時間でした。自分のゼミの学生に発表させてもわたしにはつまらないから、来年も推薦するのやめようかな... 学生はそれぞれ今から卒業までの時間を考えて、スミヤカに卒論モードに入ってくださいね。歴文を10倍楽しむ法だと思いますよ。